清瀬サンダーバードVS新潟ポニー

hayatonooyaji2006-04-01

於、埼玉県行田市
観客席までしっかりとある立派なスタジアム。
こんな所で野球をするのは初めての経験だよね。ハヤトよ。
アナウンスまでしてもらい、打席に向かう・・・。


おーい!緊張しなさんな。
深呼吸をしなさい。


ただひたすらに、野球の出来る喜びを感じなさい・・・。
胸を張りなさい。


相手投手を尊敬しなさい。
君が野球を好きなのと同じ位、その子も野球が好きなんだよ。
その子が野球を好きなのと同じ位、君も野球が好きなんだもの。
しっかりとバットを振っておいで・・・。


僕はずっと君たちを見ている。
この感動をありがとう・・・。
両軍、すべての子供たちにね、ありがとうの気持ちでいっぱい。
野球の空気を、胸いっぱいに吸ってごらん・・・。
一人残らず格好いいよ。


ああ、野球の下手な子供だった僕から見れば・・・ね。
みんな、キラキラ輝いて見えるよ。


野球の出来る喜びを感じなさい。
野球の神様に、「ありがとう。」って言いなさい。


うん。
君たちにね、ありがとうは僕が言う。
息子よ。仲間たちよ。ライバルたちよ。
全ての野球少年たちよ。
心からありがとう。


ひとつの真っ白なボールに、
みんなの「夢」を込めて走るんだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


一昨年、新潟で大きな地震があった。
倒壊した自宅を後片付けしていたお父さんが見つけた、小さなグローブ。
そのグローブを使っていた男の子は、ね、
地震の時に亡くなったんだよ・・・。


その男の子はね、言っていたんだって。


「僕は、中学生になったら野球部に入りたいんだ。」って・・・。


あのね、僕はいつも思っているんだよ。
ずっとずっと考えているんだ。
その男の子の想いを。
彼のお父さんの想いを。


その男の子は、どれだけユニフォームが着たかっただろう・・・。
友達と一緒に、白球を追いたかっただろう・・・。
いつまでもお父さんとキャッチボールがしたかっただろう・・・。


野球の神様・・・。お願いします。
その男の子の想いをしっかりと抱きとめて下さい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


子供たち・・・。
どうか野球の出来る喜びを感じてほしい。
僕の望みは、それだけだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


新潟と聞くとね、ドキッっとする。
新潟ポニー。
新潟の中学生の野球少年たち・・・。


ねえ、ベンチの中に、あの男の子はいませんか?


野球の神様は、あの男の子の「夢」を、
ポニーへ導いてくれていませんか?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


新潟ポニー。
積もる雪の中、懸命に「夢」を育んできただろう野球小僧たち。
君たちの、気高き姿に感動した。


野球・・・。
素晴らしいスポーツだよね。


新潟ポニー。
君たちの事をも、ね、
応援させてね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


日本中の野球少年を想う・・・。
がんばれ!負けるな!あきらめるなよ!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


マウンドに立つ男の子。
打席に立つ男の子。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ありがとう。
「夢」をありがとう・・・。