ヘイ!ボーイ!お願い。
ハヤトは早朝5時半に家を出る。
選手の集合時間は6時・・・。
それから大きなバスに乗って江戸川へ遠征。
連日の遠征、そして試合・・・。
お天気は少し心配なんだけれど・・・。
がんばっておいで。
野球の空気を楽しんでおいで。子供たち・・・。
みんな!いいかい?
ユニフォームを真っ黒にして帰っておいで。
(洗濯するのは僕じゃない。カミさんだ。・・・ゴメン。)
今日も全力でね!素晴らしいプレーを魅せてほしい。
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遠征費を封筒に入れて名前を書いた時、カミさんにハヤトは言ったそうだ。
「お母さん、いつもごめんね。お金は大丈夫?」って・・・。
「いいのよ。とてもうれしそうに野球をしているんだもの・・・。
お父さんもお母さんもね、そんな顔を見ることがしあわせなのよ。
そのぶん、お父さんに働いてもらおうね。」と、答えたらしい・・・。
げっ!・・・、う〜む。
泣ける話だニャ〜。(いろんな意味で。)
親父の仲間たち・・・。
え?お宅も同じ?一緒?
野球小僧たちよ!お願いだから野球の出来る喜びを感じてほしい。(あらゆる意味で、ね。)
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どんな事があってもね、がんばって野球を続けてほしい。
元気な声で「ただいま〜!」って言うんだよ。
イイ顔、うれしそうな顔、シアワセそうな顔で、ね。
君の家でもきっとそうなんだよ。
お父さんもお母さんも、君のそんな顔が見たいんだよ。
それがシアワセなんだ・・・。
それが出来る野球少年の事を、孝行球児って呼ぶ。(か、どうかは不明。)