それぞれに膨らむツボミ

hayatonooyaji2006-06-15

少し前の事・・・。
息子の平日のトレーニング。
ランニングをして、素振りをする。
いつもなら素振りを終えた時点で、仕事場にいる僕に声が掛かる・・・。


「お父さん、お願いします。」って。


その日は声が掛からなかった。
けれども音は聞こえてくる。パコン!パコン!と・・・。
小気味良いティー練習の音。


窓から外の様子を覗いてみる。
なんと!、下校途中だろう小学校時代のチームメートが、トスを投げてくれていた。
もちろん、僕なんかよりも、ずっとずっと上手に、ね。


それはちょっぴり切なくて、だけどうれしい光景だった。
言葉では、なかなか上手く表現出来ないのだけれど・・・。
とてもうれしい光景だった。


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あらためて思う。良い仲間だったね。
けっして強いチームじゃなかったけれど、素晴らしい仲間たちだったね。
黙々とトスアップを続ける彼の横顔を見ながら思った。


小さかった頃、ダブダブのユニフォームを得意気に着ていた姿。
少し大きくなった頃、平日の夕方の公園で、みんなでトレーニングをしていた姿。
そうだ。決勝戦で敗れた日、彼もまた、涙を懸命にこらえて拍手を贈っていたんだ。


グッドフェロー・・・。
仲間と云う言葉の持つ意味を受け止める。
この子たちはね、誰もが尊く誇り高い。


そうそう・・・、
小学生時代のチームメート・・・、
10人中9人が野球の道を歩き続けている。
すごい勝率だって思うんだ。なにしろ90パーセントだ。


誇りを胸にしっかりと前へ進め!
それぞれの道で君らしく・・・。


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トモダチが投げてくれるボール。
ひとつひとつから伝わって来る気持ち・・・。


大切にしような・・・。