ハヤトの親父に訊け!
なぁ、みんなおかしいぞ!
通信簿だ?ああ?そんな紙キレで一喜一憂しとらすごたるか?
な、1から5の数字でさ、子供を評価されてたまるか!ってんだ!
冷静に考えてほしい。たったの5段階だぞ。
血液型占いと同じだぞ!1個多いだけだぞ!
3段階評価でいいんじゃないか?って、僕は思う。
「良く出来る」、「出来る」、「がんばろう」
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「良く出来る」、オッケー。全く問題なし!
「出来る」、いいよいいよ、ノープロブレム!日常生活に差し支えなし!オッケー!
「がんばろう」、いいじゃんか。なんだかとても前向きな言葉だ。人間、がんばることが最高の生き方なり!
一緒にがんばろうよ!って、ね、メッセージが伝わってくるぞ!
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「ハヤト君の成績はどうでしたか?」
質問されるのだけれど、僕は知らん!
一切見ていないし、それに興味など持たないんだ。
ハヤトはハヤト。すまんが僕の宝物なり。
1だろうが5だろうが関係無いのだ。
ハヤトはハヤトなんだ。どんなだってハヤトなんだ。
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忘れとる・・・。
みんな大切な事を忘れとるよ・・・。
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「ウチの子、成績悪かったんです・・・。」
うむ。そうだろうそうだろう。
なにしろな、あんたの子だ。成績なんぞ悪かろう。
あんたを見ていれば解るぞ!
でもな!言っておく。
あんたの子・・・。
僕は好きだぞ!
いい子じゃないか!
友達の心の痛みがわかる子じゃないか!
そんな子供に100点を与えられないシステムなのか!
そんなモンは無視しろ!
むっしっし・・・。
学校の先生がくれないのならば、
僕がやろう。
あんたの子に6をやろう・・・。
それでいいのだ。
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ばっちこい!
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一番好きだった女の子と結婚出来たか?
人間、それが人生の中で一番大事な事なのだ!
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わかったか!