BIG・1
小さな子供たちの悲しい事件が続く。
せっかくの夏休みなのに・・・。
夏休みは子供たちのためにあるのに・・・。
子供が犠牲になる事件は辛い。本当に悲しい。
本来ならば、楽しい思い出になるべきプールだっただろう。
流れるプールの給水口に引き込まれて、小さな女の子が亡くなった。
7歳で突然奪われた命を想う。
草花や、小さな動物を慈しんでいた優しい女の子だったと聞く。
将来の夢は、「ピアノの先生」だったと言う彼女が生きるはずだった未来を想う。
悔しいだろう・・・、悲しいだろう・・・。
同様の事故で、過去40年の間に50人もの子供たちの命が奪われている。
捜査が進み、悪辣な事件の構図が浮かびつつある。
エレベーターの事故と、結局は同じ図式だ。
エレベーターの事故で犠牲になった少年はね、野球小僧だった。
彼の遺影と共に甲子園を目指した、彼の仲間たちの悲しみを想う・・・。
なぜ、この子供たちは命を奪われなければならなかったのだろう?
今、僕たち大人の在り方が問われているような気がしてならない。
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その日、王貞治監督の退院の記者会見が行なわれた。
胃は全て摘出されたものの、元気な表情に安堵。
あらためて王さんの強さに感銘を受けた・・・。
澄んだ目をしている。王さんの目は澄み切っている。
僕は、そう思う。
僕が子供の頃、夢中になって集めた野球カード。
その中でとびきりの、お気に入りの1枚。
ビッグワン。そう呼ばれていた頃の姿なんだ。
美しい、「一本足打法」のフォーム。
ずっとずっと王さんの目は澄んでいたんだ。
打席の中でもね、澄み切った目をしていただろう。
否、人生のあらゆる場面に於いて誠実な人であり続けている。
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今、僕たち大人が問われている事の答えはこれだ。
王さんの真摯な姿勢に学ぶべきなんだ・・・。
それぞれが為すべき仕事を・・・、
澄み切った目と心で、誠実にこなすべきなんだ・・・。
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らしからぬ難しい話題で恐縮。
まだ熱があるんだ・・・。