夏はいい。無条件で夏はいい。
真夏の朝日にね、すべての野球少年たちのシアワセを祈った・・・。


黙祷を捧ぐ。
ヒロシマを想う。
しっかりと子供たちに伝えてあげなければと思うんだ。
今、平和の中で生きている奇跡を・・・。
二度と戦争をしません。ってね、世界中の人々と約束をした我等の祖国、「日本」を誇る心を、ね。
いいかい?子供たち。
僕らは今、素晴らしい国に生きているんだよ。
世界中ではね、たくさんの難しい問題がある。
その問題を解決するための手段のひとつに戦争(暴力)があるんだ。
君たちもニュースを見て知っているよね。
たくさんの人々が傷付き命を奪われている。
今、この瞬間にも世界のどこかで・・・。


でもね、僕たちの国、日本は違うんだよ。
難しい問題を解決するための手段としての戦争(暴力)を放棄したんだよ。
そうだ。ケンカをしない国なんだ。
解るかな?それはね、とても勇気の要ることなんだ・・・。


僕たちの国、絶対にケンカをしません。って約束をした国・・・。
僕はね、この国に生まれた事を誇りに思っているんだ。


世界で一番、勇気のある国


な?格好いいだろう?
僕も君もね、世界で一番勇気のある国に住んでいるんだぜ。


ここは日本。
そして僕たちは日本人。
胸を張ろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


61年前、ヒロシマでたくさんの人が亡くなった。
忘れないで。
君と同じ野球少年たちもね、たくさん亡くなったんだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


亡くなった多くの人々を想おう。
今、この国が持つ勇気を与えてくれた人々の事を想おう・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


黙祷しよう・・・。
ありがとうございました。って・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


野球をしよう!
野球をしようよ!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


野球で世界中に友達を作ろうよ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


君が美しいフォームで投げるのは、ね・・・、
榴弾じゃない。
白球なんだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


野球の神様?
ああ、誰が何と言おうと僕は信じている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


第88回、夏の甲子園・・・。


白球を投げて打つ、そして追う。


少年たちの瞳にね、
僕は泣かせてもらう・・・。