まほろばで鹿に喰われる。

hayatonooyaji2006-08-19

話は前後する。
前後はするが左右はしない。そこは御愛嬌。


もう先週の事になる。息子と2人での甲子園観戦ツアーの帰途、
我々は、滋賀、京都、奈良を巡ってきた。
残念ながら、滋賀では本物の琵琶法師を見つける事は出来なかったし、
京都でもね、大原さん1000人には会えなかった。
人が多勢いて、どの人が大原さんなのだか分らなかった・・・。
清水の舞台から・・・の太っ腹な人もいなかった・・・。
今なお暗雲の如く我が国を覆う不況を実感しつつ、生きた歴史を学ぶ事の難しさを考えた。


最も多くの歴史を息子に教えることが出来たのは奈良だ。
もしあなたが奈良へ行くのナラ、是非とも参考にしてほしい・・・。


法隆寺を訪ねた。
そう、「カキ食えば、鐘が鳴るなり法隆寺」なり。牡蠣が有名。
僕は名物のカキフライを探して定食屋さんに入った。
さすが斑鳩、悠久の歴史を感じさせる古い食堂だった。
カキフライ・・・美味しいよね。
カキフライは僕の大好物のひとつ・・・。
衣はサクサク中身はジューシー・・・。
本場のカキフライは違う!充分に堪能した。
ゴーン!と鐘が鳴る。
息子よ、これは試験に出るぞ!しっかりと憶えておけ!
そう、「カキ食えば、鐘が鳴るなり法隆寺


「カキフライ定食、2つで1700円になります。」
はいはい。僕は財布を出した。
うむ、「カキ食えば、金が出るなり法隆寺
美味しかった。ごちそうさま・・・。合掌。


車で移動、東大寺へ・・・。
知ってる?日本で一番頭の良い大学のお寺さ。
歩く。しかし暑いニャ〜。ブツブツ・・・ブツブツ・・・。
「父さん、文句ばっかり言ってちゃだめだよ。」
でもなぁ〜。暑いんだもん。ブツブツ・・・ブツブツ・・・。
ブツブツ・・・ブツブツ・・・だいぶブツブツ・・・。
そうだ!だいぶブツブツ!大仏さまを拝みに行こう!


大仏さまはだいぶデカイ!
大きさに感動!慈悲に溢れる表情に感動!
こんな顔をしながらね、我々人間も生きるべきだろう・・・。
ここでも合掌する。自然と合掌の心になるんだ。不思議。
お手々のシワとシワを合わせて合掌・・・。な〜む〜。


徒歩で移動、若草山へ・・・。
知ってる?名作、「若草物語」の舞台になった山さ。
母さんや姉ちゃんの好きな「赤毛のアン」の続編さ。
あっ!前方からヤンキー風のカップルが来る!
髪の毛を真っ赤に染めた兄ちゃんだ・・・。
う〜む。「赤毛のあんちゃん」だ!
いいか!息子よ!すれ違う時にな、目を合わせるんじゃないぞ!


「あっ!鹿がいる!」
ああ。地面をみてごらん。
黒い粒々、なーんだ?
さっきからずっと踏んでいたよ。君は。
父さんはね、よけて歩いていたよ・・・。


「鹿にせんべいをあげたい・・・。」
鹿せんべい、市価は1包150円なり。
とてもうれしそうな顔で食べさせていた。


夏休みの1日。
親子の1日。
すべてを思い出にしよう・・・。


写真に撮ろう!・・・パチリ!


この写真を撮った直後、息子は鹿の大群に囲まれて大変だった。
Tシャツの上から脇腹をかじられた・・・。


ガブリ!