ダンデライオン byモンゴル800
子供たちの強さを信じていよう。
子供たちの強さから学び続けよう。
しばらく前のこと。
僕は、OBになったばかりの先輩親父のヤマウチさんと二人で、「前審」をするために出掛けた。
日曜日の早朝。川越街道を走る。
高速道路の入口までの道中、あちらこちらで小さな野球少年たちを見かけた。
小学校の近くにはね、そんな子供たちがたくさんいるんだ・・・。
ユニフォームに野球帽。
バットを背負って自転車に乗って・・・。
本当に可愛くって、うれしい光景・・・。
「いいねぇ。野球少年・・・。」
助手席のヤマウチさんも同じ思いだったみたいだ・・・。
僕らは野球が好きなんだ。
だからね、野球の好きな子供たちが大好きなんだ。
赤信号で止まった時に、僕らの前を横切る彼ら・・・。
ヘルメットの下の横顔。一人前の野球人の顔・・・。
格好いいなぁ。みんな。本当に格好いいなぁ・・・。
がんばって!野球を楽しんでおいで・・・。
君のプライドや、君の強さを僕らは信じているからね。
ダンデライオン(たんぽぽ)
地べたに咲く小さな花なんだけれど。
君たちは強くて美しい花。
ダンデライオン(たんぽぽ)
君の可能性は無限大なのさ。
野球の好きな子供たちの可能性は無限大なのさ。
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自衛隊員のお父さんがイラクのサマワへ出掛ける朝、
その男の子は泣かなかったんだって。
毎日彼は磨いていたんだ。
大切なお父さんのグローブ。
お父さんが帰ってきた日、彼はお父さんに抱きついて泣いたんだって。
おーい。
お父さんと一緒にさ、キャッチボールをしたかい?
お父さんは喜んでいたでしょ?
グローブが綺麗でさ・・・。
ダンデライオン(たんぽぽ)
まだ小さな男の子の君の優しさを想う。
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お兄ちゃんにくっついて、小学校へ上がる前からチームに入っていたんだってね。
5歳だった君は、命に関わるような大きな事故に遭った・・・。
グラウンドに還って来た時、君は車椅子に乗っていたんだってね・・・。
どんなに痛かっただろう。
どんなに恐かっただろう。
今、君はマウンドに立つ。
君の強さに僕は奮える・・・。
ダンデライオン(たんぽぽ)
まだ小さな男の子の君の強さを想う。
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この二人の男の子はね、どちらも小学校4年生。
強さと優しさ・・・。
ダンデライオン(たんぽぽ)
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野球の神様に僕は祈り続けている。
子供たちの持つ優しさや、強さや、勇気について・・・。
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ダンデライオン(たんぽぽ)
たとえ真冬でもね、雪を掘ると見ることが出来るんだってさ。
美しい花を咲かせる茎と根っこが・・・。
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ダンデライオン(たんぽぽ)
野球少年みたいな花・・・。
強くてさ、美しくってさ・・・・
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