明日の朝。いつもと同じ練習着にグラウンドコート姿のハヤトがいる。
背負うバッグに書かれている文字は、PONYBASEBALL・KIYOSE
清瀬ポニー・・・、野球の神様に抱きしめられている実感があるんだ・・・。


「僕、野球ヲ習イタイノ・・・。」
そんな事を言っていたハヤト。
現在、すでに野球歴7年。


ポニーでよかった。
本当にポニーでよかった。
プロテクト・アワーネーションズ・ユース・・・PONY
「子供たちを守れ!」を合言葉にした野球がある。
それが日本にもある。
大好きなはずの野球で傷ついた子供たちを多く見てしまった僕だ。
ポニーリーグが日本に存在する奇跡に感謝する。
少年野球の主人公はね、少年たちなんだ。
少年たちが主人公の少年野球が実在するんだ。
本当にあるんだよ・・・。
少年を罵倒する言葉が聞こえない。
可能性を信じて励ます言葉が飛び交う。
少年たちの誰もが多くの試合を経験出来る。
ずっと真っ白な練習着のままの少年はいない。
それがポニーリーグ。
野球は武道じゃないんだ。
心が弾むワクワクのスポーツなんだ。


明日の朝。ハヤトは後輩を待つ。
しっかりと野球に取り組んだ後輩を待つ。
小山ドラゴンズ〜ウエストキング
大好きな野球をね、小学生時代にしっかりと学んだ後輩を待つ・・・。
二人で自転車に乗って出掛けるんだ。
小山の坂道を登るんだ。


ポニーのグラウンドへ行く。
重たいペダルを漕ぎながら・・・。


主人公が少年たちの少年野球。
それがね、なんだか僕たちの国では稀有な存在だなんて・・・。


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