ビンゴについて
新年会がある。
新年会のメインイベントはね、ビンゴ大会らしい・・・。
僕は、ビンゴゲームが大の苦手。
緊迫した状況下で、集中力が持続出来ないんだ・・・。
不規則な数字が印刷されたカードを渡された瞬間に、頭がボーっとする。
司会者が読み上げる数字を、必死に追いかける。
「ね、今何言うたん?何言うたん?今何言うたん?」
隣に座った人に聞く。
ビンゴの時、僕の隣に座った人は本当に気の毒。
「ね、今何言うたん?何言うたん?今何言うたん?」
僕の隣に座る人。
本当に申し訳ない。ごめんなさい。
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必ず途中で解らなくなってしまう。
頃合を見計らいつつ適当な数字を指で押し開ける。
「その数字」が、「この数字」に見えてくるから不思議。
ポチっとな。
ミシン目に沿ってプチプチと開く。
指先に伝わる快感・・・。
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心の中、「白い僕」と「黒い僕」が現れる。
そしてケンカをする。
「白い僕」は弱い。圧倒的に弱い・・・。
もうちょっとがんばれよ!「白い僕」・・・。
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あれれ!いつの間にかリーチになってるぞ!
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まだだ。まだ早い。あと2、3人がビンゴになったら最後の穴を開けよう・・・。
そして手を上げよう・・・。
叫ぼう。
ビンゴ〜っ!
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これから新年会に赴く。
ビンゴ大会には参加しないつもり。
今年の目標。
「白い自分」を鍛える。