愛しのサンダーバード

サンダーバードは目覚めただろうか?
半年間の長い眠りから、サンダーバードは目覚めただろうか?


6年生たちの元気いっぱいの声は、サンダーバードに届いただろうか?


1年生チーム、「清瀬ポニー・サンダーバード


6年生たちが振り絞った勇気や、大きな夢・・・。
彼らを抱きしめて飛び立つために、サンダーバードは帰ってくる。


もうすぐだ・・・。
もうすぐサンダーバードが帰ってくる。


ワクワクする・・・。


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「お母さん、僕ね、どうしてもポニーへ行きたいんだ・・・。」
その6年生の男の子の願いが叶ったと聞き、僕は本当にうれしかった・・・。


良かったニャ〜。
本当に良かったニャ〜。
その男の子は、どんな顔をして笑っただろう・・・。
想像しながらね、僕はシアワセな気持ちで一杯になった・・・。


がんばれよ!
誇り高き小さな勇者。
野球少年・・・。


お母さんの想いに応えるんだよ。


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〜野球の出来る喜びを感じよう〜


その男の子はきっと、野球の出来る喜びに震えるほど喜んでいるだろうな・・・。
新しいポニーリーガーの誕生だ・・・。


どこかで今、サンダーバードは見つめているだろうな。
彼の姿を見つめているんだろうな・・・。


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アナウンスが聞こえる・・・。


「1回の表、清瀬サンダーバードの攻撃は、・・・・」


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もうすぐ帰ってくる。
子供たちを慈しみ、抱きしめて飛び立つために。


サンダーバードが帰ってくる。