サクラ咲け!

良かった。うれしかった。ホッとした・・・。
娘に一つ目のサクラサク・・・。


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おーい、どうするよ?
娘が女子高生になっちまうよ・・・。
僕は胸がキュ〜ンとする・・・。
この照れ臭さは何だ?


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娘さん、よく聞けよ。
青春時代を楽しんで過ごしてほしい・・・。
たくさんの友達を作ってほしい・・・。
父親を大切にしてほしい・・・。


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合否の報せは、午前中の郵便だった。
娘の不在時に届いた・・・。
娘が帰宅するまでの間、生きた心地がしなかった・・・。
封筒を明かりに透かして見ようとしたがダメだった・・・。
見えない!見えないんだ!
いっそのこと開封しちゃおうとしたが、カミさんに止められた・・・。


そわそわ・そわそわ・・・
ずっと僕はね、そわそわしていた・・・。


娘は自分でハサミを持って開封した・・・。
チョキチョキ・チョキチョキ・・・。


その時のうれしそうな顔・・・。


その顔を見る事が出来てシアワセだった・・・。


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僕は、自分の時の事を思い出す・・・。
思い出す度に腹が立つ・・・。


ちょっぴり遅くに合格発表を見に行った僕は、途中で帰り道の同級生に会った。
ヤツは言いやがった。
「おう!お前も受かってたぞ!」


ドキドキしながら掲示板の前に立ちたかった・・・。
自分の番号をね、ドキドキしながら探したかった・・・。
喜びが半減したような気持ちになったんだ・・・。


まったくもって不愉快だった・・・。


両手の人差し指をヤツの鼻の穴に突っ込んで左右に開いてやったっけ・・・。


青春時代のほろ苦い思い出さ・・・。


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サクラサク・・・。
受験生たち!最後までがんばれ!
必ず咲く。
サクラサク・・・。


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我はエロティカ・セブン