コミック版・バッテリー

hayatonooyaji2007-01-31

あさのあつこさん著。「バッテリー」・・・。
野球少年たちの目線にしゃがみ、尚且つ暖かな眼差しで紡がれた物語は、僕ら大人たちの心をも大きく揺さぶった。
熱く、繊細で、大胆な少年たちの心の機微。
プライド、挫折、誇り、情熱、仲間、・・・そして夢。
何より筆者が伝えたかったことは、子供たち誰もが持つ、等しい可能性についてではないだろうか。


あさのさんが描く世界・・・。
その世界で躍動する子供たちの輝き・・・。
女性が描く「野球少年の世界」なのだけれど、決して母親の視線ではない。
ましてや父親と同じような視線でもない。
等身大の中学野球少年たちの世界が描かれているんだ。
読み継がれる名作になるんだろうなぁ・・・。


原作を読んでいた頃、僕はね、頭の中でイメージしていたんだ・・・。
あだち充さんの絵でコミック化したらいいのにな。って・・・。
「タッチ」、「H2」・・・。
あだち充さんの描くキャラクターで、「巧&豪」が見たいと思っていた。


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カミさんが本屋さんで見つけて買ってきた・・・。
出ていたんだ・・・、バッテリーのコミック・・・。
沢村栄純系の顔の巧くん。・・・ちょびっとイメージが違う・・・。


おいおい、バッテリーがさ、少女漫画になっちまったよ・・・。


そんな先入観を持って読み始めたのだけれど・・・。


いい!この漫画はいい!
原作に忠実なバッテリーの世界がさ、ビジュアルとして描かれているんだ。


主人公、巧の弟、青波(せいは)くんが可愛い・・・。
喘息で苦しんでいるんだけれどね、野球を希求している・・・。


苦しくてもね、野球がしたい!って願っている子供・・・。
僕は、そんな子供が一番好きなのよのさ・・・。


1巻から4巻まで、アッと言う間に読んでしまった・・・。


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原作にね、本当に忠実な漫画・・・。


原作ではさ、活字だけだった子供たちがね、漫画の中で命を吹き込まれて躍動している・・・。


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原作者が女性。
作画も女性・・・。


野球の素晴らしさに魅せられた人はね、性別なんて関係ないのさ。
暖かく野球を描いてくれた2人に感謝だな。


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う〜む。
僕ら親父たちだってな、負けちゃいられねぇよな・・・。