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昨年から今年にかけて、僕はさまざまな悪事がバレタンでー、
正直言うと、バレンタインデーは無いものとあきらめていた。
♪いいさそれでも〜生きてさ〜え、いればいつか優しさに巡り合〜える〜♪
そんな唄を口ずさみながらね、今日一日を過ごそうと思っていた・・・。
チョコなんているもんか!
カロリー高いしな。
チョコなんているもんか!
鼻血出ちゃうしな。
ちょこざいな!名を名乗れ!
・・・・・・・・・・けっ。
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あきらめかけた夕刻。
仕事部屋のドアを娘がノックした。
「は〜い。バレンタインデーのチョコ。ママと私から・・・。」
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人の優しさが身に滲みる・・・。
生きていて良かった・・・。
妻よ!娘よ!
感涙にむせぶ夜・・・。
チョコっとうれしい。
え?本命かい?
そうだろそうだろ・・・本命なんだな。
そうだそうだ。そうに決まった!
・・・・・・・・・・よせやい・・・うっしっし・・・。
照れるぜ・・・。
チョコっとずつ食べようっと・・・。
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♪バレンタインデー・キーッス〜
バレンタインデー・キーッス〜♪
チュッ!