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昨日の天候不良に続き、今日はグラウンドの状態不良のため、練習は中止・・・。
お〜う、ストレスが溜まっとる。溜まっとるのう、ハヤトよ・・・。
さすがに小学生時代とは異なり、練習中止を聞いて泣いてしまう事はないのだけれど、イライラ感が募っている様子には笑ってしまう。
いつものようにね、黒目川の周りを走り、素振りをする。
そして僕が呼ばれて布ボールを投げる。
昼間はね、「金魂」スタイルは恥ずかしい・・・。
ファウルカップ(超特大)を装着し、座布団をお腹に巻き、ダンボール箱を頭にかぶる僕・・・。
通行人の人々が、立ち止まって僕を見ている・・・。
やあ!こんにちは!僕はロボットカミィでーす!
明日こそ!明日こそ!練習があってほしい。
この男を、クタクタになるまで野球漬けにして下さいまし・・・。
「父さん!もう1セットお願い!」
布ボールの数の関係で、1セットは18球・・・。
至近距離、正面からのトスアップです・・・。
痛いよう・・・。恐いよう・・・。
でもね、結構自分自身が楽しんでいる事に気付く・・・。
フォームやらスタンスについては、何も言えません・・・。
それはね、僕が素人さんだからです・・・。
ポニーで習っている打ち方を、ハヤトは実践しています。
僕は、ただひたすらに布ボールを投げています・・・。
バッコーン!
イテテテテッ!痛ぇっ!テテテテ・・・・。
父親の事を、江戸時代の人々はね、テテ親と呼んだ。
見てくだせえ、段ボールのヘルメットがボコボコで御座いやす・・・。
手のひらに布ボールを載せ、ちょびっとだけ外側に向ける。
そして投げる・・・。
ハヤトの真剣な顔。
そして笑顔・・・。
本格的な野球を経験して子供さんと向き合っている方々から見れば、意味のない練習かもしれないのだけれど・・・。
僕は、これでいい。
これでいいんじゃないかと思っている・・・。
ハヤトのうれしそうな顔・・・。
総監督や、八景監督や、山中フェニックス監督や、木村コーチや、中村コーチの顔が浮かぶ・・・。
野球ってさ、こんなにも楽しいんだもの・・・。
13歳の息子とね、こんな時間が過ごせるんだもの・・・。
野球と、子供たちを愛してくれる人々に感謝・・・。
もちろん!小山ドラゴンズの小川監督もね、PONYの人ではないけれど、PONYな人・・・。
野球の出来る喜びを教えてくれた・・・。
「父さん!もう1セットお願い!」
おう!投げちゃる投げちゃる・・・。
いくらでも投げちゃる・・・。
ひょっとしたら僕は、日本で一番のね、子供との野球を楽しんでいる親父かもしれない・・・。
バッコーン!スパコーン!
痛てててて〜っ!
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野球の神様っ!
痛いけれど、ありがとう御座いますっ!