先輩から学ぶこと。後輩へと手渡すこと。

清瀬ポニーの29期生・・・、S先輩・・・。
守備を練習する時、ハヤトは彼の横でファーストにいさせて頂いている・・・。

あらゆる意味でね、目標にしてほしい先輩のひとり・・・。
それがSくん・・・。
彼は、昨年、肘の故障を乗り越えた。
一点の曇りなく、真っ直ぐな瞳をした野球少年・・・。
昨年の合宿の時も、彼は後輩や仲間たちのスコアを付けていた・・・。
不平や不満を表情に出さず、純粋な瞳に僕は震えるほどの感動を受けた・・・。
勝手に名付けて申し訳ないのだけれど、Sくんは、ミスターポニーリーガー・・・。


苦しみも悲しみも乗り越えて、それでも輝く野球少年・・・。


「S先輩は、スゴイんだよ・・・。」
ハヤトは僕に言う・・・。
そうか、ありがたいよね、そんなスゴイ先輩と並んでさ、練習が出来るんだもの・・・。
たくさんたくさん学んでおいで・・・。


Sくん・・・。
今年、清瀬ポニーのフラッグシップチーム、ロングコックスで輝く・・・。
苦しいこともね、悲しいこともね、悔しかったことだって乗り越えたんだもの・・・。
オジサンはね、昨年のさ、スコアを付けていた君の顔を忘れていないよ・・・。
球場ではなくって、グラウンドにいた君。
野球の神様は、君を見守ってくれていたんだね・・・。


リハビリを終えて、初めてボールを投げた時の喜びを忘れないで下さい。
大切な心をね、後輩たちに伝えておくれ・・・。


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先輩から学べ・・・。


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ハヤトが、新1年生の男の子から手紙をもらった・・・。


手紙にはね、メールアドレスが書かれていた・・・。


「一緒にバッティングセンターに行きたい。バッティングの練習を一緒にしたい。」って・・・。


それは、すごくうれしい事なんじゃないだろうか・・・。


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彼はさ、どんな想いで手紙を書いたのだろう?
一生懸命にね、タイミングを見てさ、君に手紙を渡してくれたんだ・・・。
どんなに勇気が必要だっただろう・・・。


素晴らしい後輩じゃないか!
君が先輩たちから学んだ事を、彼にしっかりと伝えてあげよう・・・。


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どんな野球少年だって、先輩たちから多くを学んだはずだ。
誰もが、後輩たちに伝える義務があるはずだ・・・。


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すごくキラキラとした大切な気持ちがね、
先輩から後輩へと伝え続けられている・・・。


すごくいいチームだよね・・・。


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野球の神様はきっと、ニコニコと笑いながら見ていてくれる。