ブーツでブツブツ

hayatonooyaji2007-04-20

ブーツを買った。
プレーントゥ・・・、レースアップ・・・。
一見、オイルドレザーのように見えるのだが実はグラスレザーだ。
そう。履き込んで足に馴染ませ、自分の手でメンテナンスを怠らなければね、逸品に育て上げる事が可能なんだ。
色は黒、ブーツアウトでは履けないエンジニアスタイルなのだけれど、ワークシューズ然としたカタチがたまらなくイイ!
冬までの時間を掛けてしっかりと仕上げておきたい・・・。
どうしても欲しかったんだ・・・。
今夜、抱っこして寝ちゃうんだもんね・・・。


撫で撫で・・・スリスリ頬ずり・・・チュっ!


このブーツを見つけた時、買おうかどうか迷った・・・。
本当に欲しい物なら、惚れた物ならばね、絶対に買うべきだ。
それが本物の四十代以降のダッズスタイル!テリーな親父になろうぜ!


え?知らなかった?
僕はね、革ジャンとブーツにはウルサイ。
ブーツにはブツブツ言う・・・。
革ジャンにはジャンジャン言う・・・。
昔っからさ、強い思い入れがあるんだ・・・。イーネ!


惚れた物を身に付けるべき。
そして、これが一番大事なことなのだけれど、それが似合うように内面を磨くべき。
それをテリーな親父と呼ぶ。
教祖はもちろん!テリー伊藤さんだ!


惚れた物ってね、値段じゃない。
高級なブランド物なんかでもない。
心にドスン!と響く物なんだ・・・。


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下校後のハヤトに見せびらかした・・・。


「うわぁーっ!カッケェ!」
なに?脚気?え?格好いいってか?
カッケェ!ってさ、格好イイって意味なのか?
正しい日本語を使いなさい・・・。


「ちょっと見せて!」
ダメだ!しっしっ!あっちへ行け!


あ〜っ!撫でているっ!
返せ!返したまえ!


「ちょっと履かせて。」
ダメだってばよ!父さんだってな、まだ履いていないんだぞっ!


あ〜っ!本当に履いている!
でもな、僕にセンスが似ているのかな?ハヤトよ・・・。


「格好いいなぁ・・・。オレも欲しいなぁ・・・。」


心配するな!どうせ今にな、君の物になっちまうだろうよ・・・。


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格好いい・・・。
その言葉の意味を考えてみようか・・・。


外見じゃない。ファッションなんかじゃないんだよ。
生きるスタイルから滲み出てくるオーラだ・・・。
それが光っている事をね、格好いいと呼ぶんだ・・・、きっと。


僕から見ればね、
中学生になってもさ、がんばって野球を続けている君たちは格好いい。
君も、チームメートも、先輩も後輩も、ライバルたちも・・・。
みんな本当に格好いい。


君たちの生き方から出ている格好良さだと思う・・・。


野球少年はね、誰だって格好いいんだ・・・。


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だからな、ブーツは君にあげない。
父さんの物だ・・・。


早くブーツを脱ぎなさい。
父さんに返却しなさい。


うむ。「ブーツを脱いで夕食を」・・・、だ。


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ハヤト、今度さ、
父さんと一緒にな、東京ファントムへ行こうぜ。
革ジャンとブーツとクロムハーツを見にいこうぜ・・・。


買うのは自分のお金でね!