子供たちにバトンを渡してくれた人々。

「我が国の青少年を守れ!」


それを、「子供たちの笑顔や誇りを守れ」と、
僕は勝手に解釈をしています。


「我が国の青少年を守れ!」
それを英語で言うと、プロテクト・アワーネーションズ・ユースになります。
その頭文字を組み合わせてP・O・N・Y
ポニーリーグと言います。


僕のような視線で子供たちの野球を見続けていた者にとって、
そんな理念を持って活動をしている少年野球が存在している事は、驚きであり、喜びでした。


マウンドで胸を張る投手や、
自信に満ち溢れて打席に立つ打者の輝きを間近に見て、
幾度となく僕は、本当に涙を流しました・・・。


野球が好きでたまらない子供たちが、ここでは本当に主人公になっています。


清瀬の第2グラウンドは、野球の神様の懐です。
野球の聖地なのだと僕は思います。


ポニーリーグの試合を見ていると、僕はシアワセな気持ちで一杯になるのです。
野球は厳しいのだけれど楽しい。
この子供たちが大人になった時、野球を習っていて良かったなぁと、必ず実感してもらえると思うからです。


現代は、とても悲しい時代です。
小動物を殺してストレスを発散していた男が逮捕されました・・・。
彼の心に欠落していたものは、自分以外の生命に対する尊敬の念です。
自分以外の誰かを敬う気持ちをね、子供たちに伝えなければならないと僕は考えています。


中学生たち・・・。
とてもかわいそうなのだけれど、君たちが大人になる頃の僕らの国は、
もっともっとややこしくなっているみたいだ・・・。
マウンドで胸を張る気持ちや、打席でバットを構える時の気持ちを、
いつまでも忘れないでいてほしいのです。


君たちが野球を習っている事の本当の意義は、そこにあるのだと僕は思います。
がんばれがんばれ!
すべての野球少年を肯定する大人たちだっているのです。


信じていてほしい。
子供たち・・・。野球の好きな子供たち・・・。
大人になっても輝く人でいてほしい・・・。
日本でポニーリーグを作った人たちに対する感謝の気持ちは、
すべて、そこにあります。


でもね、ここに君たちが至るまで、
ずっとずっと君たちを導いてくれた人々がいるのです。


まだ小さかった頃の君たちにね、野球の素晴らしさを教えてくれた人々がいるのです。


いつも思い出してほしい。
いつまでも忘れないでいてほしい・・・。


日本でポニーリーグの火を灯した人々に感謝しています。
ポニーリーグにチャレンジしようと思えるほどに野球を好きにさせてくれた人々にも、
僕は感謝をしています。