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僕の靴下には、「Ｈ」って文字が書かれている。
マジックでカミさんが書いたんだ・・・。
「Ｈ」に深い意味は無い。
僕のイニシャル・・・。それが「Ｈ」。

なぜ僕の靴下に「Ｈ」って書かれているのか？
それは、とうとうハヤトが僕と同じサイズの靴下を着用するようになったからだ。

３足１組。うんひゃく８０円。２７〜２８センチ。これが僕らの定番になる。

洗濯をした後、間違えないようにといったカミさんの配慮だ。
何も書かれていない物がハヤトの靴下。
「Ｈ」って書かれている物が僕の靴下。

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ちょびっと複雑な心境なのだけれど、子供の成長はうれしい事だ・・・。
大きくなれ。僕なんかよりも大きくなれ。
いつか、ハヤトと取っ組み合いの喧嘩をして負ける日が来るだろう・・・。
息子は誰だって、負けた親父を見て寂しく思うものだ。
寂しく思いながらも乗り越えるものだ。

でもね、負けた側の親父の心はさ、もしかしたらシアワセを感じていられるんじゃないだろうか？
今、そんな予感がするんだ・・・。

だがな、それはまだまだ先の事だっ！
こっちだってな、そう簡単にやっつけられてたまるかってんだ！
それまでは全力で立ち塞がってやるからな！

覚悟をしておけ！ハヤト！
掛かって来い！
ばっち来い！

うはははは！

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シャツとトランクスは無事。
まだ僕の方が大きいサイズ・・・。

同じサイズになった時が心配だ・・・。

シャツならまだしも、

トランクスに「Ｈ」なんて書かれちゃったらな、シャレになんないぞ！