夏が来る前に。(床屋さんにて)
午前中、ほんの少しだけなのだけれど時間が出来た。
躊躇する事なく散髪へGO!
ボサボサの髪ではダメ。やがて来る夏の太陽に失礼だ・・・。
ファイト!一発!オイラは散髪!
時間が出来たらね、床屋さんに行っとこ〜や(あのね、シャレだよシャレ。行っ床〜屋って。)と思っていた。
貴重な時間でしょ?上手に利用(理容)しなければなるまい。
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僕には、いわゆる行きつけの床屋さんは無い。
どうせ坊主頭だからな、どこで切っても同じなんだ・・・。
切っても切っても金太郎だよっ。どうせ・・・。
だが、その考えは間違っていたと気付いたのは最近の事。
やはり床屋さんも職人・・・。
それぞれに特色があるから不思議・・・。
床屋さんの数だけ坊主頭がある・・・。
味わい深いものだ・・・。
人生いろいろ。
坊主頭もいろいろ・・・。
出来得る限り多くの坊主頭を体験したいと考えている今日この頃。
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床屋さんの数だけ出会いがある。
感動がある。(か、どうかは不明。)
一期一会・・・。
まさに人との出会いが人生を彩るのだ。
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「いらっしゃいませ。いかが致しやしょう?」
「坊主頭をお願いしますっ、前髪を少し長くして下さい。」
鏡の中にな、僕とオジサンが映る。
お手並み拝見つかまつります。
よろしくお願い申し上げます・・・。
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ちょきちょき・・・ちょきちょき・・・。
なんて気持ちがいいんだろう・・・。
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その時、店内に流れているラジオのニュースを聴く。
昨年、ある小学校で起きた事件の事だ・・・。
「僕は、女子更衣室に入ろうとして失敗したおバカさんです。」
そんな紙を6年生の男の子の背中に貼った教師がいた。
その男の子はね、どんなにか心が傷付いたことだろう・・・。
二十代の男性教諭だと言う。
けれど、彼の名前は公表されていない。
その理由が僕には解る。
たぶん彼はね、未成年なんだね、心がさ。
「嫌なニュースが多いねぇ。」
ちょきちょきとハサミを動かしながら、床屋さんのオジサンが言う。
まったくだ・・・。
坊主頭にしてやってほしい・・・。
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「もみあげはどうします?」
「自然な感じでお願いします。英語で言うとナチュラルです。」
おお〜つ、上手なカミソリさばき!
いよっ!名人!
「出来ました!こんな感じでどうです?」
おお〜っ!格好いい坊主頭の完成だ!
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気分一新!
鏡に向かって はい、ポーズ(坊主)!