■
この時期の太陽の強さを痛切に感じた。
気温も30度を越えて、まさしく真夏と呼んでもいいような一日。
もうちょっとだ・・・。
もうちょっとで本当の夏が来る・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
件の朝日新聞夕刊に於ける連載の記事。
「甲子園アルバム」・・・。
昨日も今日も、読みつつ涙・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
写真の青年はね、石丸進一さんと言う。
戦前、佐賀商から名古屋軍(現・中日ドラゴンズ)へ入団。
小柄ながらも身体全体をしなやかに使う名投手だったのだそうだ・・・。
ネットでいろいろと調べてみたのだけれど、桑田真澄投手のようなタイプだったらしい。
ただ、その人生の終焉はね、あまりにもむごい・・・。
仲間と一緒に最後のキャッチボールをした。
ストライクの球を投げた後、特攻機に乗って出撃。
享年、僅か22歳。
本当は、ずっとずっと生きて野球がしたかっただろう・・・。
その時代にも、野球の好きな若者たちは、たくさんいたに違いない。
今の君たちと同じような瞳をして、ボールを追っていたに違いない。
この写真の石丸さんの笑顔が哀しい・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
野球の尊さと、戦争の愚かさ。
今、伸び伸びと野球をしている子供たちに言いたい。
62年前、こんな先輩がいたんだよって事・・・。
野球が出来るシアワセを心から感じてほしい・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
暑い。
ギラギラと輝く太陽の熱。
空は眩しく蒼い。
暑いけれどシアワセ。
蒼い空に戦闘機は飛んでいない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「二度と戦争はしません。」
世界の国々と約束をした素晴らしい国に僕たちは住んでいる。
この平和は、石丸進一さんのような若者が僕たちに投げてくれたストライクのボールだ。
しっかりと受け止めよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もうちょっとだ・・・。
もうちょっとで本当の夏が来る。
燃えるような陽射しの中、
蒼い空を飛ぶ純白のボールにシアワセを感じよう・・・。