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トントントントン・・・。
トントントントン・・・。
台所に立ち、野菜を刻んでいる娘の後姿がカミさんに似ていた。
驚くほど似ていた・・・。
しばし立ち止まり見ていた僕。
不思議だ・・・。
本当に不思議な感覚・・・。
トントントントン・・・。
トントントントン・・・。
軽やかな包丁の音・・・。
視線に気付いたか?
娘がこちらを振り返る・・・。
「な〜に?」
振り向いた顔は僕に似ていた。
「なんでもないよ。」
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小さかった子供たちが大きくなる。
あたりまえの事かもしれないのだけれど、シアワセ。
そして、ちょびっとだけ淋しい・・・。
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