カキーン!な一日。
真夏の太陽が照りつけるグラウンド。
目の前を走る多くの野球少年たち。
カキーン!の音。みんなの歓声・・・。
これが野球の空気。
胸いっぱいに吸うとね、シアワセな気持ちになれるんだよ・・・。
シアワセだ・・・。
本当にシアワセだ・・・。
3チームによる練習試合だ・・・。
それぞれのチームのすべての少年たちが、夢を持ち、ドラマを背負い、ここにいるんだよ・・・。
がんばれがんばれ!
もっともっと野球が好きになれ!
僕は祈りながらグラウンドにいる。
ずっとずっと汗まみれの野球少年たちを見ていたい・・・。
フェアプレーを見せておくれ。
笑顔と涙を見せておくれ。
野球小僧たちよ・・・。
グッドフェローたちよ・・・。
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僕は、直射日光を浴びながら得点板の下でタコ焼きになる。
鉄板が熱い。アチチ父っ!だ・・・。
でもシアワセ。
そして、バックネット裏でSBOスイッチを操作する。
ここも暑い。ムシムシと蒸しダコになる。
でもシアワセ。
クマさん、シアワセだね。
夢みたいだよね・・・。
「ああ、シアワセだ。」
夢じゃないだろうか?ってね、時々僕は思う。
クマさんを殴ってみましょう。
ボカッ!
「痛ぇなっ!いきなり何をするんだよっ!」
良かった・・・。
夢じゃない・・・。
ボカッ!
クマさんに殴られ返す。
痛いっ!
やっぱり夢じゃない。