人生学園

hayatonooyaji2007-08-09

それは、娘が年少さんの時の事だ。
そうそう、年少さんの時の父親参観日だった。


第一子の一番最初の参観日・・・。
幼稚園でもな、保育園でもな、きっと誰でも親父の気持ちは同じだっただろうと思う・・・。
そうだよ、親父になって初めての対外的な一大イベントだもんな・・・。


なぜか今日はね、その日の事を思い出している。
ウルウルと泣いている・・・。
音信不通になっていた娘からメールが来た・・・。
ウレシイのに泣いている。
ウレシイのに寂しい・・・。
寂しくて泣いている・・・。


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年少さんの時だから、娘は3歳になったばかりだった・・・。
その頃の可愛い制服姿だって今でもハッキリと憶えている。
父親参観日の前日からね、僕は本当に緊張していた・・・。
娘と手をつないで出掛けたんだ・・・。


お遊戯をして歌を唄った。
すごく照れ臭かったけれど、ちょっぴり誇らしかったものだ。


クラスの友達と仲良くしている娘の様子がうれしかった・・・。


「お父さんたちにプレゼントがあります。
 お父さんの好きなところを子供たちに聞きました・・・。」


〜お父さんの○○が好き〜


いろんな子供たちの、いろんな答えがあった。
そのどれもが微笑ましいものだった。
とてもシアワセな空気に誰もが包まれていたっけ・・・。


〜お父さんの背中が好き〜


我が娘はね、そんな事を言ってくれた・・・。
「おお〜っ!」って、教室にどよめきと拍手が起きた・・・。


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「おとうさんのせなかがすき。」


3歳だぞ。本当にビックリさせられる答えだった。
しかもB型なのに・・・。
娘が持つ詩心に胸を打たれた・・・。


背中だぞ!
背中が好きだなんて言われりゃな、男冥利に尽きるってモンだ・・・。


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子供ってね、どんな子供だってね、
3歳になるまでに全ての親孝行を済ませているのだそうだ。


僕はシアワセだった。
これを読んでいるあなたもシアワセだったはずだ。


だからもういい・・・。
子供ってさ、今あるがままでいいんじゃないだろうか?


小学生、中学生、高校生・・・。
親が子供を追い詰めちゃいかん・・・。


僕はね、そう思う。


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「お父さんのお腹が嫌い。」


現在16歳になった娘は、そんな事を言うだろうけれど・・・。


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娘、イン・ザ・USA!
とりあえず楽しく過ごしている様子。
英語で言うと・・・エンジョイだ・・・。


先日カミさんから初めて聞いたのだけれど、娘は学校へ通っているらしい・・・。
英語も大切かもしれないのだけれど、心を通わせられる友達を作ってほしい。


ご厄介になっているのはフェルナンデスさんファミリー・・・。
僕はな、パ・リーグを応援したくなった・・・。


お父さん、お母さん、20代の娘さん2人、ちっこいワンコ1匹、お爺ちゃんがいる家族。
(何でホストファミリー紹介の書類でね、ワンちゃんよりも後にお爺ちゃんが書かれているんだろ?)


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子供が大きくなって寂しい・・・。
でもね、シアワセだったんだ・・・。
それでいいや・・・。


否、今の寂しさだってね、シアワセなのかもしれないな・・・。