旅

ハヤトよう、去年もこうやって出掛けたんだよな・・・。
去年は甲子園だったけれど・・・。
今年はな、父ちゃんの我儘に付き合ってくれ・・・。
子供の頃のさ、松井とイチローに会いに行きたいんだよ・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ワゴン車の座席をフラットにして布団を敷いた。
ハヤトよう、オマエは寝ていていいからな・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「オレさ、去年は甲子園に連れて行ってくれて感謝している。
　オレも甲子園で野球がやりたい・・・。
　こんなにも強く心の中でイメージ出来るのはね、実際に甲子園を見られたからだ。
　熊工、天理、苫駒の試合は強烈だった。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人生にムダな時間なんて存在しない。
ハヤトよう、父ちゃんはな、そう思う・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

松井秀喜ベースボールミュージアムを見た。
日本海の海辺でジャバジャバした。
漁港の回転寿司を食べた。
本当に職人さんが握っていた。
美味かった。
東京の回転寿司はな、ロボットがシャリを握っている。
職人さんが握る寿司を食べたのは久しぶりだった。
カミさんが予約してくれたホテルにチェックインした。
そうさ！「お前にチェックイン！」なんちゃってな。
大浴場で入浴ヤンキース。
ちっこい子と一緒に入浴ヤンキースしている若いヤンキー父さんを見っけ。
自分の身体を洗う暇なんてない。
でもね、そのヤンキー父さんは一生懸命にね、ちっこい我が子の身体を洗っていた。
とても大変そうだったのだけれど、それはシアワセで微笑ましい光景だった。
今を楽しんでほしい。
あっと言う間に子供なんてさ、大きくなっちゃうからね・・・。
僕もそうだったよ。
ポークビッツ時代のハヤト、１歳半〜２歳頃だ・・・。
自分の身体なんてろくすっぽ洗えなかったもんな・・・。
目を離すと大浴場の中でさ、どっか行っちゃうんだもんな・・・。チビは・・・。
晩飯は外の焼肉屋さんへ行った。
ホテルの部屋から花火を見た・・・。
爆睡・・・。
翌朝、早朝に再び入浴ヤンキース。
それからホテルの朝食バイキング・・・。
その後、ホテルのプール＆スパではしゃいだ僕。
昼、チェックアウト。
イチロー選手のミュージアム、アイ・ファインヘＧＯ！
夕方に帰途へつく。
帰途でキトキト。

いい旅だった。