hayatonooyaji2007-08-16

戦争が終わって62年目の夏。


戦没者追悼式に於ける遺族の方々の変遷を聞く。
親、妻、子供と云った立場の割合の事だ。
何年か前に妻の数を子供が追い抜いたそうだ。
そして、とうとう今年、親の立場として追悼式に出席された方は僅かに一人。
100歳を越えるおばあさんがニュースで紹介されていた。
子供を戦地に追いやってしまった悔恨の念を述べておられた・・・。


戦争が終わって62年目の夏。
62年前の夏も暑かったのだそうだ。


来年はきっと、戦争が終わって63年目の夏だ。
再来年はきっと、戦争が終わって64年目の夏だ。
10年後はきっと、戦争がおわって72年目の夏だ。
そうであってほしい。
けっしてそれはね、あたりまえの事ではないんだよ・・・。
戦争が終わって100年目の夏が来ますように・・・。
戦争が終わって200年目の夏が来ますように・・・。
戦争が終わって300年目の夏が来ますように・・・。
僕は祈る。
僕は行動する。
いつまでも僕らの国が戦後でありますように・・・。


戦争が終わって62年目の夏。
「二度と戦争はしません。」
僕らの国が世界中の人々と交わした約束がある。
僕らの親や祖父母たちはね、その約束を守ってくれた。
今度は僕たちが約束を守る番だ。
「二度と戦争はしません。
 どんな困難な問題があっても、それを解決するための手法としての暴力を否定し、放棄します。」
世界中の人々と交わした約束を守った時、守り抜いた時、
僕らの国、「日本」はね、世界中の人々から尊敬される・・・。


戦争が終わって62年目の夏。
僕らの国、「日本」はね、62年間もの間、戦争で誰一人として死んでいない。
僕らの国、「日本」はね、62年間もの間、戦争で他国の人を一人として傷付けていない。
僕たち日本人は、それを誇っていい。
世界中の人々と友達になれる唯一の国なんだ。


戦争が終わって62年目の夏。
すべての戦没者たちの御霊に誓う。
そして、イラクで死んだ子供たちの笑顔の写真に誓う。


「二度と過ちは繰り返しませぬから」


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ニュースが終わり、再びテレビは甲子園の様子を中継する。
真剣な顔の打者に投手に、僕は言いようのない愛しさを感じた・・・。


隣に阿久悠さんの気配を感じた。