スタンド・バイ・ミー

昨日エールを贈らせてもらったマサキくんはね、僕の友人の息子だ・・・。
ちっちゃな頃に大きな怪我をしたんだけれど、現在は素晴らしい投手だ・・・。
本当に友人夫婦は苦しんだだろうと思う・・・。
でもね、マサキくん本人は凛として飄々とマウンドに立っていたんだ・・・。
元気いっぱいにね・・・。
大切な仲間たちと一緒に白いボールを追いかけている姿にさ、シアワセを感じた・・・。
子供の命の輝くような強さと、家族の絆と、友人夫婦の子供に対する愛情の深さと・・・。
なんだかとても大切な気持ちを僕はね、あらためて学ばせてもらった・・・。


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そうそう、泣きながら夏休みの宿題をするタイプの子供たちの話を多く聞いた・・・。
やっぱりな、子供はそれでいいんじゃないかと僕は思う・・・。
夏休み最後の日に泣きながら宿題をする・・・。
家族総出で宿題に立ち向かうんだ・・・。
それが正しい夏休みの最後の日の過ごし方だと僕は信じている者である・・・。
怒りながら宿題をやらせる・・・。
でもね、怒りながらも親はシアワセを感じているんじゃないだろうか?
だって元気なんだもんね・・・。
宿題を忘れて遊んだり野球に汗を流したり・・・。
それだけ元気な証拠なんだもんね・・・。
こんなにうれしいことってないはずだ・・・。


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久しぶりに見た小学生の野球・・・。
日曜日、学校の校庭は夢のスタジアムになる・・・。
なつかしい応援の歌も聴いたよ・・・。
この小学校の校庭にも思い出がたくさんあるんだ・・・。


再来年、願わくば清瀬ポニーの野球帽をかぶったマサキくんの笑顔が見たいものだ・・・。


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帰途、車のラジオから流れてきた歌がある・・・。
ベン・E・キングスタンド・バイ・ミーだ・・・。
僕はエアコンを止めて窓を開けた・・・。
名残を惜しむような晩夏の風が心地よかった・・・。


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カキーンの音がある。
そこに、かしこに・・・。
野球が大好きな少年たちの勇気に励まされるのは僕たち大人。


すべての涙や汗にありがとうを言う。
今日も野球少年たちにありがとうを言う。
みんないつまでも元気いっぱいでいてくれ!
ずっとずっと野球が大好きでいてくれ!
宿題は泣きながらやってくれい!


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「ただいまーっ!」
おおっ!ハヤトが野球から帰宅・・・。
元気いっぱいに帰って来る・・・。


僕はな、こんな顔を見る事が出来るシアワセを感じている・・・。


今日も布ボールを投げさせられるのだけれど・・・。
身体中にバシバシ当たって痛いのだけれど・・・。


グラウンドの土ぼこりで茶色くなった笑顔を見るのが好きだ・・・。


子供元気ならバカでいい。


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え?バカは僕だって?