HUMAN TOUCH

激しい雨が断続的に降り続いた一日。
どうやら今年は台風の当たり年らしい・・・。


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夕刊の社会面の片隅に載っていた記事がある・・・。
とてもとても悲しい事件だったのだけれど、新聞に載るのは小さな記事としてだけだ・・・。


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「60歳の主婦が孫(乳児)を絞殺。
 夫に付き添われて警察に自首。」


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重い病気を患う孫の将来を案じ、悩み抜いた上での凶行だったと聞く・・・。


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本当はね、きっと優しくて暖かい女性なのだろうと思う・・・。
この事件の悲しさは、根底にあるのが愛だからだ・・・。


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僕は、他人だからこんな勝手な事が言えるのかもしれない。
きっと筆舌に尽し難い悩みや苦しみがあっただろう・・・。
僕などがいくら考えてみたところで、その苦しみなど理解出来るはずもない・・・。
でもね、これは本当に悲しい事件だ・・・。


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人生だもの・・・。
楽しく笑って過ごせる日ばかりではないさ・・・。
悲しくて泣く日だってある・・・。
ましてやハンデを背負わされた子供ならばなおさらだ・・・。


笑える日よりもね、泣く日の数の方が多いだろう・・・。
ずっとずっと多いだろう・・・。


それだけに笑える日を喜べたはずだ・・・。
より深くシアワセを感じる事が出来たのではないかと思う・・・。


それが残念でならない・・・。


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意味も無くこの世に生まれてきた人はいない・・・。
誰もがシアワセになるために生まれてきたんだ・・・。
それだけは信じていてほしい・・・。


悲しい人ほど、苦しい人ほど、
小さなシアワセを大きく感じる事が出来るんだ・・・。


シアワセをね、大きく感じる事が出来る人が一番シアワセ・・・。


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死んじゃいけない・・・。
殺しちゃいけない・・・。
一人の子供の命はね、一つの未来なんだよ。
無限の可能性を秘めているんだよ・・・。


全ての子供たちを尊敬する大人でありたいものだ。


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昨日、本屋さんで見かけたみみちゃんはね、
今頃はミッフィーの絵本を自分で読んでいるのかな?
それともお父さんやお母さんに読んでもらっているのかな?


みみちゃんの心の中に、きっといつまでもミッフィーは息ずく・・・。


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本当は優しくて暖かい女性だったのだろうと思う。
孫の傍でね、きっと素晴らしいおばあちゃんになれたはずなのに・・・。


優しくて暖かい絵本を読んであげればよかったのに・・・。


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シアワセを感じながら生きる方法ならばさ、
誰だって探す事が出来るんだよ・・・。