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ハヤトは試験前だからか?
生徒会の活動は休みで、比較的最近は下校時間が早い・・・。
「父さん、今日は友達を家に呼んでもいい?」
おう!いいよいいよ。大歓迎だよ・・・。
「囲碁部の友達なんだ。すごく頭が良くてイイ奴・・・。」
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そうなんだよ・・・。
この中学野球小僧はね、学校では囲碁部に所属してる。
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ピンポ〜ン!と玄関のチャイムが鳴る・・・。
「こんにちは!お邪魔します!」
とてもとても礼儀正しくてよろしい・・・。
お〜う、ベイベ!オジサンがハヤトくんの父ちゃんさ!46−49!(夜露死苦っ!)
遠慮なんていらないからね、いつでも遊びにおいで・・・。
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野球でね、いつも見慣れている真っ黒に日焼けした猛者たちとは、ちょびっと違うタイプの男の子だ・・・。
でもね、僕は、この少年の思慮深さに惹かれた・・・。
麦茶とお菓子を持って、僕はハヤトの部屋へ行く・・・。
碁盤を挟んで向き合う会話の深さに驚く・・・。
中学2年生の君たちの心と言葉を、僕はとても頼もしく感じた・・・。
学校ではね、たくさんの問題があるみたいだね・・・。
こんな時期の生徒会長だ・・・。
問題は山積だと言えるだろう・・・。
碁盤にパチリ、パチリ・・・。
この友達がくれるアドバイスはデカイぞ・・・。
ハヤトよ、君は本当に友達に恵まれているんだな・・・。
「いい学校にしよう・・・。
みんなが楽しく過ごせる学校にしよう・・・。」
君らの会話に震える父ちゃんがいる・・・。
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夏休みに行った、イチロー選手のミュージアム・・・、
アイ・ファインにね、イチロー選手が使っていた碁盤があった・・・。
碁盤の上に並べられた碁石に、とても深い意味があるのだそうだ・・・。
それを見てハヤトは感動したと言う・・・。
「碁は野球に通じる。」
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現代を生きる中学生たちの姿を見て思っていた事がある・・・。
僕は、言ってあげたいメッセージがある・・・。
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深呼吸をしなさい・・・。
友達が傍にいるのなら、一度だけでいい、手をつないでみなさい・・・。
友達の手のひらの温もりを感じられるのはね、今だけなんだよ・・・。
温もりだけではない・・・。
友達の手のひらの柔らかさを知ってほしい・・・。
誰だって手のひらは柔らかい・・・。
だから僕らはね、誰かの痛みを知る事が出来るんだ・・・。
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「みんなが楽しく過ごせる学校にしたいよね・・・。」
息子の友達が言った言葉だ・・・。
僕は、この言葉が持つ尊さに感動した・・・。
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そうだよ、学校は楽しい所なんだよ・・・。
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たった一人でもね・・・。
学校へ行きたくないなんて言う友達がいたらいけない・・・。
困っている人や、弱い人たちの味方になりなさいよ。
ハヤトよ、仲間たちよ・・・。
楽しい学校をね、みんなで力を合わせて作っておくれ・・・。
東久留米の野球小僧たち・・・。
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大切な友達がたくさん・・・。
君の周りには素晴らしい友達がたくさん・・・。
いいかい?
み〜んなの力を合わせてごらん・・・。
とても素晴らしい学校が出来るよ・・・。
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人間は、一人ぼっちじゃ何も出来ない・・・。
だから友達は大切なのさ・・・。