コンビニのレジで、おでんを選んでいる時のワクワク感って何?
♪おでんがでんでんでん〜
おでんがでんでんでん〜パヤパヤ〜♪
この時期、コンビニの店内に入った瞬間の空気が好きだ・・・。
おでん・・・。
レジの近くで優しい湯気を立てているおでん・・・。
思わず顔を近づけて、鼻で深呼吸したい衝動にかられる・・・。
チクワでチクチク・はんぺんペンペン・玉子でタマタマ・牛すじギュ〜ッ・・・。
なべ底ダイコンこんにちは・・・。
よし、帰りにコンビニへ寄ろうぜ!
おう!あなたとコンビニいい気分なり・・・。
♪おでんがでんでんでん〜♪
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カキーン曜日はね、相変わらずバッティングセンターへ行く。
正確に言うとだな、バッティングセンターへ行くのはハヤトで、僕はオマケだ・・・。
オマケで悪かったな!・・・僕ってもれなく付いて来ます。春の金星人(+)です。
平日の午後だと言うのに、親父の仲間もたくさんいるぞ・・・。なんでだろ?
大きな声を出してね、子供にアドバイスしていらっしゃる・・・。
おいおい、息子さんが泣いちゃってるぞい・・・。
「おいっ!何度言ったらわかるんだぁぁぁ〜っ!!」
そのお父さんの怒鳴り声が響く・・・。
あのね、子供にアドバイスが出来る父ちゃんっていいよなぁ〜ってさ、いつも思っていた僕だ・・・。
でもね、今日のお父さんはあんまりうらやましくなかった・・・。
バットを持ったまま、ゲージの中で子供が泣いちゃっている・・・。
まだ小っさい子だ、小学校3年生くらいか・・・。
これじゃ野球が嫌いになっちゃう・・・。
「残せ!・・・しっかり残せって言ってるだろう!馬鹿っ!」なんて怒鳴ってる・・・。
う〜む、あんたこそ遺してやれよ、将来、しっかりとな・・・。ってね、言ってやりたいけど我慢。
・・・僕の管轄外だ・・・。
せっかく野球を習っている子供なのに・・・。
おそらく野球が大好きであろう父親なのに・・・。
モッタイナイ・・・。
ノビノビとか、楽しく、ではダメなのかな?
それでは野球が上手にならないのかな?
こんなに小さな子だってね、一生懸命バットを振っている・・・。
僕なんかはさ、そんな姿を見ているだけで胸がいっぱいになっちゃうけどな・・・。
がんばれがんばれ!
小さいけれどバットマン・・・。
バッティングセンターが苦痛にならないでね・・・。
野球を嫌いにならないでね・・・。
君んちの塀にさ、「父ちゃんのバカ」って書いていいぞ・・・。
・・・オジサンが許す・・・。
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「よ〜し、オッケーだ・・・。いい感じだ・・・。」
ブツブツ自分で言いながらハヤトがゲージから出てきた・・・。
昔からね、僕が何も言わない(言えない)からだろうけれど、ハヤトは自分で言っている。
僕って親父は、
一言もアドバイスなんて出来なかったけれど・・・。
大きな声をバッティングセンターで出さなかったけれど・・・。
それでもさ、
中学生になってもね、息子は野球が大好きでいてくれている・・・。
信頼しているチームに子供を預けた以上はね、
親父は息子の野球に対して何も言ってはいけないと思う・・・。
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いろいろ考えさせられた今日の光景だったぞな、もし。
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僕とハヤトは車に乗って帰途につく。
僕は、バッセンの駐車場を出る時、ブレーキランプを5回点滅させる。
マ・タ・ク・ル・ネ・・・のサインだぜ、うひゃほ〜い!
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おいハヤト、おでんを買ってこうぜ・・・。
「おっ、いいね!それからヤキトリもね!」
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♪おでんがでんでんでん〜
おでんがでんでんでん〜♪