■
とても寒い一日だった。
どんよりとした曇り空は、なぜか僕を詩人にさせて旅へといざなう・・・。
コンビニまでね、タバコを買う旅に出掛ける・・・。
ポツリポツリと降りだした雨は、まるで氷雨のような趣きだった。
氷雨・・・。ヒサメ・ヒサメ・ヒサメムーチョだっ!
なんて言っている場合ではない・・・。
大変だっ!せっ、せっ、洗濯物ぉお〜っ!
猛ダッシュで家までの道を走れメロスで帰る・・・。
せっ、せっ、洗濯物ぉお〜っ!・・・なんてこった!
せっかく我が愛するワイフがきれいに干した洗濯物がしっとりしちゃってる!
やっぱりベランダには屋根が必要なのか?
・・・や〜ね・・・。なんちゃってな・・・。
とにかく取り込まなくてはなるまい・・・。
とりあえず取り込む。
とりとめもなく取り込む。
取り込むドットコム・・・。
わはははっ!家事って結構楽しいぞ・・・。
「お取り込み中、失礼します!」
スーパーカブに跨ったオジサンに声を掛けられた僕・・・。
そうさ、僕はね、まさしく取り込み中さ。
唄って踊れる主夫を目指して修行中なのさ。
ところで、バイ・ザ・ウエ〜・・・、
オジサンよ、僕に何か御用?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おかげさまでジャイアンツが優勝いたしました。
協賛各社のご協力を得て、キャンペーンを実施しています・・・。」
おおっ!オジサンよ!あなたは我が同志か?
巨人ファンのひとなのか?
おお〜っ!巨人を愛するひと!
僕はオジサンをハグする・・・。はぐはぐってな・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんだかな、中日がさ、どえりゃ〜強そうだで不安になってたトコロだがね・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
巨人を愛する同志たちと話がしたいと思っていたんだ・・・。
オジサンっ!いいトコロに来てくださいましたっ!
ウエルカム!巨人談議に花を咲かせやしょう!
♪ルルルル〜。
巨人を愛する人は〜心清きひと〜。
愛を語るハイネのような僕のトモダチ〜♪
オジサンと共に、我らが巨人軍について語り合う・・・。
クライマックスシリーズに向けての不安が払拭出来た・・・。
素晴らしき人格者のオジサンだと思った・・・。
「あのう・・・。」
え?何でも言ってください!
我らは同志なり!
「3ヶ月・・・。」
なにっ!奥さんが3ヶ月ですか?
大切にしてあげてください。・・・我々は同志なり!
「違うんです・・・。3ヶ月だけでいいんです。
新聞を取ってほしいんです・・・。
う〜む、何とか力になってあげたいと思う・・・。
でもね、僕の一存では無理だ・・・。
主人(カミさん)に聞いてみないと・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トホホ・・・。
同志よ!
どうしよう!