hayatonooyaji2007-10-25

「ハヤトに碁盤をプレゼントするよ・・・。」
いつだったか、そんな事を僕の親父は言っていた・・・。
届いたばかりの、親父からハヤトへ贈られた碁盤は、デカくて重い・・・。
僕の頭の中に於ける碁盤のイメージを覆すような大きさだった・・・。
父よ、我が親父よ、ハヤトの爺ちゃんよ・・・。
物事の限度を知らぬのか?
どこに置く?コレ。
だが、ハヤトは、とてもとても喜んだ・・・。
「すげぇ!ムクだよ!手彫りの足だ!ものすごく高いよ!きっと・・・。
 ずっとずっと大切に使わせてもらう!」


ハヤトは早速、僕の実家に電話を掛けた。
「お爺ちゃん!ありがとう!」
「ハヤト、お爺ちゃんこそありがとうを言いたい・・・。
 いつも野球をがんばっている姿からね、たくさん元気をもらってる・・・。
 そうそう、碁盤の裏を見てくれた?」


碁盤の裏にはね、こんな言葉が書かれていた・・・。
先日、僕の日記に載せた写真が、それ・・・。


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勇翔へ  

武男


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お世辞にも上手な字ではないのだけれど、ひとつひとつの文字に心を込めたであろう事が解る・・・。
どんな顔をして親父は、この文字を書いてくれたのだろうと考えた時、僕は本当に感激した・・・。


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パチリ・パチリ・・・。
ハヤトは碁盤に碁石を置く・・・。
「おお〜っ!すごくいい音がする!」
パチリ・パチリ・・・。


タカラモノが増えたね・・・。


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碁は野球に通じる・・・。


それってさ、僕にはよく解らない事なのだけれど・・・。


不思議を想いながら君を見ていよう・・・。