行ってらっしゃいの朝

hayatonooyaji2007-10-28

激しい雨と風の昨日が過ぎ、キラキラと眩しい快晴の秋空だ。
こんなにも気持ちの良い朝は、ずいぶんと久しぶりだね・・・。
空気が洗われてまっさらになっているみたいだ・・・。


夢の中で僕とキャッチボールをした小さなハヤトは、いつの間にか消えていて、
寝癖の頭をボリボリと掻きながら居間へ降りてきたのは、現実のハヤトだ・・・。


「おはよう・・・。うぃーっと・・・。」ポリポリ・ポリポリ・・・。
寝ぼけマナコで窓の外を見ているハヤト・・・。
「うおぉ〜っ!すっげぇいい天気だ!ラッキー!」
一瞬にしてシャキっと目覚める。
良かったな、野球が出来るじゃないか・・・。
変声期を迎え、かなりドスの効いた声は、さっきまで夢の中にいたハヤトとは別人だ・・・。
図体もデカくなって、あと少しで僕は追い越されてしまいそうだ・・・。


練習着に身を包み、しっかりと野球帽をかぶり、
清瀬ポニーのバッグを下げ、自転車に乗る・・・。


「行って来ま〜す!」
いつもと同じ出発の光景がある。


僕は、シアワセだな・・・。
 

出掛けるハヤトの横顔を見る。
僕の夢の中に会いに来るチビすけは、間違いなくこの男だ・・・。


いつまでもね、こんな顔をして野球を続けておくれ・・・。


僕は、やっぱりシアワセだ・・・。


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野球がある・・・。
こんなにも息子が夢中になっている野球がある・・・。


僕は野球に感謝する・・・。
野球にありがとうと言いたい・・・。


野球少年を持つ父親のひとりとして、
僕は、野球を誇りに思う・・・。


僕は野球を誇る。


きっと、今朝の息子と同じように野球へ出掛けたであろう、
全ての野球少年たちのシアワセを祈ろう。


たくさんたくさん走っておいで。
たくさんたくさん投げておいで。
たくさんたくさん打っておいで。


泣いておいで・・・。
笑っておいで・・・。


みんなが野球を誇りにすればいい。


そして、元気いっぱいにね、
「ただいま〜っ!」って帰っておいで・・・。


行ってらっしゃい。


僕は、シアワセだ・・・。