学ぶ。

hayatonooyaji2007-12-05

期末考査・・・。
英語と日本語を混ぜて言うと、いわゆるひとつの期末テストだ。
先月、僕は初めて息子の勉強を見た・・・。
うむ、社会科のテスト勉強を見た・・・。
まあな、見ただけだ・・・。教えたと呼ぶには程遠いレベルだ・・・。
〜シャカイカ・アマイカ・スッパイカ
僕自身、中学生時代の将来の夢が、中学校の社会科の教師になる事だった・・・。
そんな事を思い出していた・・・。
僕に教えてくれた歴史の先生がとても素晴らしかったんだ・・・。
授業がとても楽しくてね、まるで毎回、「大河ドラマ」を見ているような気持ちになったものだ・・・。
いろいろな時代があり、いろいろな人々が生きていた。
まるで講釈師のように語る先生の授業の中で、歴史上の人物たちが甦り、イキイキと動いているように感じられた。
「うっとりとした顔で授業を受けているヤツ。」
僕の評価はね、それだけだったのだが、
先生が言ってくれた一言が忘れられない・・・。
「歴史を学ぶ事はな、自分を学ぶって事だよ。」
当時、すでに定年近くの年齢にあった先生だったのだけれど、熱を込めた授業をしてくれた・・・。
学校の授業ってね、本当に楽しいものだったんだよ・・・。
中学生だった僕は、本当にね、そんな授業が出来るような先生になりたかったんだ・・・。


うっとりとしながら授業を受けている子供っていたでしょう?
数学の好きな子供はさ、うっとりとしながら難解な式を解いていたし、
物理の好きな子供はさ、真剣に興味を持って実験をしていたでしょう?
勉強ってね、興味を持って取り組むべきものなんだ・・・。
いろんな子供がいる・・・。
まるっきり同じ子供なんていないんだもの・・・。
それぞれの子供たちが、うっとり出来る科目を伸ばしてあげられる教育のシステムだったら良かったのに、ね・・・。


勉強ってね、本当は楽しいものだ。
野球にあてはめてみれば解る。
野球を学ぶ子供たちはね、野球の魅力にうっとりとしているって感じるよ。


今朝の朝刊の一面に載っているんだ・・・。
OECD学力調査・応用力 日本続落」って・・・。


うっとりとしていないからだ・・・。
今、先生もね、子供たちも、ね・・・。
本当に大好きな道を、深く深く掘り下げられるような教育が必要なのだと思う・・・。


点数ではないんだよ。
1から5の評価なんかでは計れないものだ・・・。
どれだけ深い知識を得る事が出来たかが大切なんだよ・・・。


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もちろん、もしも僕が本当に先生なんかになっちゃっていたら大変だ。
たぶん、公立校ではさ、とっくにクビになっているだろうな・・・。


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息子の社会科のテスト勉強を見る・・・。
社会科を教える事の難しさを実感した・・・。


僕にも思想や信条がある。
だが、それを息子に教えてはなるまい・・・。
僕と同じ思想や信条を息子に教えてはなるまいと思う。
僕と同じ考え方を息子が得る必要なんてないんだ・・・。


ニュートラル(中立)な社会科の勉強の難しさがある・・・。
自分の思想を込めずに子供たちに社会科を教える事は可能なのだろうか?


おそらく息子は、真摯に人生を歩むだろうと思う。
その中で考え、そして身に付ければいいのだ。
自分の思想や、信条を、ね・・・。


たとえ僕とそれが違っていても・・・。


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やっぱり僕は、先生にならなくて正解だった・・・。


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なんだか難しい話で恐縮・・・。