「子供叱るな 来た道じゃ。
 年寄り笑うな 行く道じゃ。」


それは、今ではあまり聞かれなくなった戒めの言葉なのだけれど、
これからの時代を僕たちが生きる上でね、とても大切なキーワードかもしれないと思った・・・。
僕たちは、決してひとりで生きる事なんて出来ないんだものね・・・。


自分と共にある人々に対して、いつもそんな心を持って接していたいものだ・・・。


「子供叱るな 来た道じゃ・・・。」
僕もたくさんの過ちを繰り返して生きて来た・・・。
今、ここに僕が在るのは、きっとたくさんの人たちに見守られていたからなのだと思う・・・。


「年寄り笑うな 行く道じゃ・・・。」
僕らよりもずっと、長い人生を歩んで来られた人たちなのだ・・・。
ゆっくりとした足どりは、ふとして急いで生きている僕たちにとって、イライラとしてしまう対象に見えてしまうかもしれない・・・。
でもね、やがて僕らも・・・なる・・・。
ゆっくりとしか歩けなくなるんだ・・・。
僕らの知らぬ日々を生きて来られたお年よりを思う時、尊敬の念だけは失ってはなるまいと思う・・・。


「子供叱るな 来た道じゃ。
 年寄り笑うな 行く道じゃ。」


そう在り続けたいものだ・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


イトーヨーカドーのオモチャ売り場でね、
久しぶりに駄々っ子を見た・・・。


「うわ〜ん!うわ〜ん!
 やんやんやんやん・・・やんやんやんやん・・・。」


止めどなく泣き続けていた・・・。


正真正銘の駄々っ子だ・・・。
見事なる駄々っ子だった・・・。


しばし僕は観察していたのだけれど、
両手足をバタバタさせながらもね、この子は結構冷静なのだと気付いた・・・。


「うわ〜ん!やんやんやんやん・・・。」


時々、お母さんの様子をチラリ・・・。
そして、やんやんやんやん・・・・と泣く・・・。


まだ若いお母さんも心得たもので、絶妙なるタイミングで抱き上げ、頬を寄せる・・・。
背中を優しく何度か撫でると、駄々っ子は眠った・・・。
あまりにも見事に眠ったんだ・・・。


う〜む・・・。と、僕は感心しきりだった・・・。
たぶん、母親の愛以上に大きな愛はない・・・。


きっと誰だって大きな愛に包まれて育ったんだ・・・。


忘れてはなるまい・・・。
忘れてしまった人が多すぎないだろうか・・・。


きっと誰だって駄々っ子だった・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


大切な事。
忘れずに生きていたいものだね・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「子供叱るな 来た道じゃ。
 年寄り笑うな  行く道じゃ。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


手をつなぎ歩くお年寄りの夫婦を見た。


チャーミーグリーンのコマーシャルみたいだったよ・・・。


とても微笑ましい光景だった・・・。


え?年寄りを笑うな!って?


でもね、とてもシアワセそうな光景だったんだよ・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


いつか、ああやって歩きたいなって思ったんだ・・・。