大晦日に・・・。

本厄だった・・・。
ふと、何度も何度も思った・・・。
思い続けながら過ごした・・・。
静かに今年が去り行く・・・。
除夜の鐘の音が聞こえる・・・。


子供の頃、ずっと夢に見ていた大人になった自分の姿と、
現実の現在の自分の姿とのあまりにも大きなギャップに苦しむ事がある・・・。
正直に言うと、僕は、これっぽっちの大人だ・・・。
子供の頃の自分に言ってあげたいんだ・・・、
ごめんねって・・・。


いつ、僕は夢をあきらめたのだろう?
なぜ、僕は夢を捨ててしまったのだろう?


「こんな大人になるはずじゃなかった・・・。」
僕だけじゃなく、多くの大人たちが口にしている・・・。


いつ、僕らは夢をあきらめたのだろう?
なぜ、僕らは夢を捨ててしまったのだろう?


夢を追う子供たちが眩しく見える。
夢を持つ子供たちが輝いて見える。


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年号が平成に変わり、来年は早くも20年だ。
この20年、僕だって無我夢中に生きてきた。
無我夢中と書いて気付く・・・。
夢はあったじゃないか・・・。
僕もまた、夢の中にいたじゃないか・・・、と・・・。


誇ってもいいのではないか、と・・・。


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「こんな大人になるはずじゃなかった。」
きっと、これから先だってさ、何度も思ったり口に出してしまいそうになるだろうけれど。


心して自分を誇らしく生きなければなるまいと思おう・・・。


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除夜の鐘が聞こえる・・・。


人間を好きでいよう・・・。


全ての人のシアワセを祈り続ける自分でいよう・・・。