ごちそうを食べる。
年末からね、ずっとごちそうを食べている。
「御馳走」じゃなくってさ、「ごちそう」なんだよ・・・。
そんな気がしてならないんだ・・・。


僕たちの周りにはモノが溢れている。
僕たちの欲求はモノに満たされているように見えるでしょ?
でもね、人間の欲求は決して満たされる事は無い。
それは、とっても恐ろしい事なんだ・・・。


テレビでね、大食い選手権をやっている・・・。
みんなが楽しみ、笑いながら見ている・・・。
大食い選手権を見ながら悲しい気持ちになるのは僕だけか?
胸が痛くなってしまうのは僕だけだろうか・・・。


「ごちそう」と「御馳走」の違い・・・。
僕たちは不徳を積んでいるのかもしれないね・・・。


めでたい正月にね、申し訳ない記述で申し訳ない・・・。
ただただ申し訳ない・・・。


日本中から聞こえてくる・・・。
ゲップ!ってね・・・。
みんなが一瞬だけの満腹感にヒタヒタ浸る・・・。
ゲップばかりを繰り返すんだ・・・。


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しっかりと生きねばならぬと云う焦燥感にかられる・・・。


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そんな日々の中、僕は14歳の息子に教えられる。


いつもと変わらずに走り、バットを振る・・・。
ただただ真剣に布ボールを打ち続ける・・・。


息子宛てに届いた年賀状の、息子の仲間たちに教えられる。
たった14歳の少年たちに教えられる。
年賀状に添えられた文面に教えられる。


野球少年たちのひたむきさから学ぶ。


野球少年たちはストイックだ・・・。


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一瞬だけの満腹感に騙されぬように育てよ。


真っ直ぐな道を全力で走る少年達よ・・・。


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ゲップをしている大人から言われてもね、
説得力は足りないかもしれないけれど・・・。