野球の神社へ行ってからカキーン初め。
深夜のラジオで聴いて初めて知った神社がある・・・。
すごいぞ・・・、すごいんだぞ・・・、
その名もズバリ！野球神社と言う・・・。
泣いたね、僕はさ、その名を聞いて泣いたね・・・。
なにしろ僕は、野球の神様を信じ、そして奉り続ける男である・・・。
いかなる遥か彼方であろうとも詣でねばなるまい・・・。
尊き野球の神殿に額づき、深く頭を垂れたい衝動にかられる・・・。
埼玉県東松山市にある、箭弓神社（野球神社）がそこだ！
早朝にも関わらず僕は、当地で焼きトリ屋さんを経営する人生の師、東松山千春さんに電話を掛けた・・・。
そして詳細を伺う・・・。
うむ、知る人ぞ知る野球の聖地なのだそうだ・・・。
野球を愛する多くの人々が参拝していると聞く・・・。
ハヤトの部屋のドアを蹴り開け、ベッドでスヤスヤと眠っているハヤトの上に馬乗りになる・・・。
そして激しく揺り起こす・・・。
起きろ！ハヤト！
今すぐ仕度をするんだ！ハヤト！
野球の神社に行くぞ！
「・・・ムニャムニャ・・・はい？・・・行くの？・・・はい・・・。」
なんだか半分寝ているハヤトを無理やり車に乗せて出発・・・。
関越自動車道をチョチョイと走り、僕らは野球神社の山門前に立った・・・。
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箭弓・・・やきゅう・・・野球・・・。
ただの語呂合わせに過ぎないのかもしれないけれど・・・。
そこで僕が目にした光景はね、とても素晴らしいものだった・・・。
たくさんの少年野球のチームの子供たちが来ていた・・・。
ちっちゃな野球少年たちがさ、神殿の前で手を合わせていた・・・。
笠地蔵みたいにちょこんと並んでいてね、ちっちゃな手のひらを合わせていたんだ・・・。
胸が熱くなるような光景だった・・・。
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手のひらを合わせて祈る・・・。
誰だってシアワセを祈る・・・。
手のひらを合わせて祈る・・・。
祈るってね、とても謙虚な行為なんだよ・・・。
現代を生きる僕たちがね、一番ナイガシロにしている行為が祈り・・・。
心を静かにして、大いなる存在を敬おうといった気持ちなのに・・・。
宗教は関係ないんだ・・・。
ただね、祈りを忘れてしまったら、人間は必ずダメになるんだ・・・。
ちっちゃな野球少年が祈る。
野球が上手になりますように・・・。って・・・。
いいんだよ、それでいいんだよ・・・。
自分を越えた大きな存在が必ず君の想いを受け止めてくれる・・・。
君自身の想い（祈り）がね、必ず野球を上手にさせてくれるんだよ・・・。
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僕ら、大人たち自身に問うてみよう・・・。
祈りを忘れていないだろうか・・・？
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「野球の神様って本当にいるの？」
小さな頃からハヤトは、幾度となく僕に聞いて来た・・・。
その都度、僕は、こう答えた・・・。
野球の神様を信じている人にはね・・・いる。
野球の神様なんて信じていない人にはね、・・・いない。
だったらさ、どっちがいいだろう？
純粋に野球の神様を信じている人の方がシアワセじゃないか？
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子供たちにね、どうか祈りを教えてあげてほしい・・・。
人知を超えた大いなる存在を教えてあげてほしい・・・。
そうすれば伸びる・・・。
必ず子供は伸びる・・・。
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え？野球神社でのハヤト？
おみくじ・・・大吉・・・。
ひょっとしたらね、おみくじ全部が大吉だったとしてもＯＫ！
ニヤッと笑った表情が良かった・・・。
バッティング少年が描かれた絵馬を求め、ハヤトに書かせた・・・。
よう、願い事を書いてごらん・・・。って・・・。
ハヤトは固まり、何も書けなかった・・・。
ジャイアンツカップ出場は？
日本選手権Ｖは？
書いてみれば・・・？
「父さん、それはさ、野球の神様に願っちゃいけないような気がする・・・。」
待つこと２０分・・・。
ようやくハヤトが書いた願い事は、これ・・・。
「怪我をしませんように・・・。」
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必勝祈願ではない・・・。
大願成就祈願になるらしい・・・。
そう、勝利だけが目的じゃないんだ・・・。
三位一体で求めなければならない何かは他にある・・・。
必勝祈願じゃない・・・。
大願成就・・・。
八景イズムを見る・・・。
清瀬ポニーの「らしさ」を見る・・・。
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野球の神様はね、本当にいるんだよ・・・。
信じる人には・・・ね。
