hayatonooyaji2008-01-12

雨が降ると言う天気予報があった・・・。
当初、チームからの連絡メールは自宅待機・・・。
ハヤトは窓から外を見ている・・・。
「野球に行きたい・・・。雨降るな・・・。」
なんだかね、雨乞いの逆・・・。
雨乞いの逆にだって儀式があるといいね・・・。
そうかそうか、てるてる坊主があった・・・。
全国の野球に夢中な小僧のみなさん・・・、
土日限定てるてる坊主を作ろう・・・。
土日限定だよ・・・。
雨を待ってる人々だっているんだもんね・・・。
そんな人々にさえ想いを寄せられる心を持っているのが野球小僧だ。


「雨降らないでちょうだい・・・。野球に行きたい・・・。」
ウルウルと、ウルメイワシみたいな目になっちゃっているハヤトの顔はね、
ちっちゃい頃と変わらない・・・。
ちっちゃい頃と変わらずに野球が大好き・・・。
本人には本当に気の毒なのだけれど、そんな様子が僕はうれしい・・・。
野球に僕は感謝する・・・。


息子宛てに届いた年賀状の中、
昨年まではね、「野球をがんばろう」って書いていた子がいる・・・。
それが今年、「野球をがんばって」になっていたんだ・・・。
それが気になって気になって仕方ない僕だ・・・。
聞けば野球は続けていると言う・・・。
だが、年賀状の文面からね、何かを僕は感じる・・・。
野球帽の下の彼の笑顔を思い出すと涙が出そうになる・・・。
もしも野球で何かがあったらさ、遠慮なんかいらない、オジサンの所へおいで。
オジサンはダメな親父コーチだったのだけれど、今だってずっと君の味方だよ。
いくらだって元気をあげる・・・。
ずっとずっと野球を好きでいてね・・・。
土日、「雨降るな!」って願う君でいてね・・・。


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「雨が強くなる様子、本日は各自で練習。」
連絡メールを送ってくれた八景監督だってね、つらいだろうと思うよ・・・。
練習中止を聞いたらさ、がっかりする選手ばかりなんだもんね・・・。
それが現在の清瀬ポニーだ・・・。


僕は、それが誇り・・・。
みんなみんな、しっかりと家で野球に取り組んでおくれよ・・・。


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「母さん、これってさ、防水って書いてある。
 これを着て走っていいでしょ?」
ハヤトは例の白いナイキの上下に着替え、雨の中へランニングに出掛けた・・・。


「父さん、素振りを終えたら打ちたい。
 布ボールのトスをしてほしいんだけどさ、雨だから父さんに悪い・・・。
 2日連続でゴメンねなんだけれど、僕はバッセンに行きたい・・・。」


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中学生。
今なお、どれだけの子供たちが野球に夢中でいてくれるだろう?


いつまでもずっとね、生まれて初めて野球のユニフォームを着た時の笑顔を忘れずにいておくれよ・・・。


大丈夫だよ!ノープロブレム!
僕らみたいな変なオジサンたちがさ、ずっと君たちの味方だ。


♪変なオジサン〜 変なオジサン〜♪


いつまでもカキーン!を聞かせてくれ!
君のカキーン!を聞かせてくれ!