スタンド・バイ・ミー

hayatonooyaji2008-01-20

この写真の日付も、2001年・1月とある・・・。
少しずつ息子たちの代もね、人数が揃い始めた頃の写真・・・。
まだまだグラウンドを使う事なんて出来なくって、これは、小山小学校の校門を入ってすぐ、体育館脇のスペースを使っていた日々の様子・・・。
コヤドラ不動の斬り込み隊長、韋駄天くんでさえ、まだユニフォームを着ていない時代の貴重なショットだ・・・。
野球ダメ親父の僕が考えた練習なんだよ・・・。
題して、「ボールと仲良くなっちゃおう練習、プレイバック・パート2」と、意味も無く名付けた。
寒いからね、ジャンバーは着たままでOKって事に決めた・・・。
僕が変テコリンなバウンドのボールを投げる・・・。
「ウキャー!」って言いながらね、みんなはさ、しがみつくようにしてキャッチする・・・。
この練習の目的はさ、そこからが肝心、「カッコ良く」、名選手みたいな格好を意識しながら僕に返球・・・。
こんな練習でも充分にね、野球の楽しさに溢れていたんだよ・・・。


楽しかった・・・。
本当に楽しかった・・・。
ボールがあってグローブがあって、息子とね、息子の大切な仲間たちがいた・・・。
野球ってさ、楽しいよね。
とっても切ないのだけれど、僕が親父コーチなんて呼ばれてさ、野球っぽく子供たちと向き合えたのはここまで。
こんなにも低いレベルの時代まで・・・。


でもね、みんなが今でも野球をがんばっているって聞く。
それがうれしい・・・。
ただただうれしい・・・。
この子たちも、すべてひとりひとりが主人公だった・・・。


太鼓判を押しちゃう僕だ!
はいっ!野球小僧合格っ!


それぞれに進んだ道で、誇り高くがんばってほしい・・・。


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野球が好きな子供が好き・・・。
僕らはね、野球小僧の親父・・・。


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昨日のこと・・・。
清瀬第2グラウンドにやって来た6年生がいる。
とってもとっても遠くから来たんだ。
Gパン姿だった・・・。
でもね、お弁当とグローブを持って・・・。


友達と2人だけで自転車に乗ってやって来た・・・。
驚くほどの遠い距離なんだよ・・・。


お父さんは知ってるの?
お母さんは知ってるの?
ってね、僕は聞いた・・・。


遠かったろ?
とってもとっても遠かったろ?
小さな君たちにはね、本当に本当にスゴイ冒険だったろうって思う・・・。


車がいっぱい通る、恐い道だってあったろう?
こんなにも長い距離を走るのは初めてだったろう?


「よく来た!よく来た!」
総監督が君たちを抱きしめるように迎えてくれた・・・。
ウエルカム!ってね、総監の顔に書いてあったよ・・・。


Gパンはね、泥だらけになっちゃう・・・。
家に帰ってからね、お母さんに怒られなかっただろうか・・・?


2人で清瀬第2グラウンドを目指しながら自転車を漕いでいたんだね・・・。
そんな君たちの冒険の様子を思い浮かべると、僕は、胸がジンとする・・・。


野球の神様がいる。
清瀬第2グラウンドにはね、野球の神様がいる・・・。
君たちはさ、野球の神様に会いたかったんだよね・・・。


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野球がね、心豊かでありますように。
子供たちの野球がね、素晴らしいものでありますように・・・。


会えた・・・。
輝く瞳の君に会えた・・・。
それがうれしい僕だ・・・。