息子の本棚を見つめながら考えた未来のことについて。
ちょびっと調べたい事柄があり、ハヤトの本棚からね、「中学野球小僧」を拝借・・・。
懐かしいでしょ?懐かしいでしょ?「中学野球小僧」の創刊号だよ・・・。
あらためて思う・・・。
素晴らしい本だ・・・。
たくさんのたくさんの野球少年たちに読んでもらいたい本だよ・・・。
僕ら親子もね、どれだけ励まされただろう・・・。
どれだけ教えられただろう・・・。
感謝の気持ちでいっぱいだ・・・。
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ハヤトは恐ろしく几帳面な男だ・・・。
あらためてハヤトの本棚を見て思う・・・。
漫画はさ、もちろん1巻から順番にビシッ!と並んでいる・・・。
その他の本もね、各ジャンル毎にビシッ!とならんでいる・・・。
なんだかなぁ・・・、図書館みたいなんだ・・・。
将来、僕が老人になった後、コイツの家に引き取られる事態だけは避けたい・・・。
親父はこんなにもアバウトな男なのになぁ、なぜに息子はこんなにも几帳面なのだろうか・・・。
ホッとするのはね、伝記のところ・・・。
「豊臣秀吉」の隣に「高橋由伸」がある・・・。
「キュリー夫人」の隣に「イチロー」がある・・・。
これには笑った・・・。
勉強をしろ!って言葉を僕は言わない・・・。
ただ、本だけはね、いっぱいいっぱい読んでほしいと思う・・・。
たぶん、この本棚に並んでいる本たちこそ、ハヤトの本当の財産なのだと感じる・・・。
活字に親しみを持つ人間に育ってくれ・・・。
それを僕は、子供たちに願う・・・。
これからね、どんな本が娘やハヤトの本棚に増えるのだろう?
それがとっても楽しみだったりする・・・。
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調べ物をメモに取る・・・。
メールを頂いていた野球少年の親父の仲間、Yさんに返信する・・・。
再び「中学野球小僧」を、ハヤトの本棚に戻す・・・。
ありがとさん・・・。
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ハヤトの部屋・・・。
壁に貼ってあるのはね、大好きな高橋由伸選手のポスター・・・。
それからイチロー選手のポスター・・・。
几帳面に手入れされた野球の道具・・・。
そのローションの匂いがする・・・。
すごく張り詰めた雰囲気がする部屋なんだ・・・。
ストイック過ぎないだろうか・・・。
少しだけ心配だぞ・・・。
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どんなお嫁さんと結婚するんだろうな、
将来のハヤトよ・・・。
きっと大変だと思うぞ、君と結婚する女の子は、ね・・・。
毎日な、カレーを作らされちゃったりするんじゃないだろうか・・・。
もし、母さんが父さんよりも先立っちゃっていてさ、
父さんがGさんになって一人ぼっちでのんびり暮らしていてもな、絶対に引き取ってくれるな・・・。
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「オレはね、煎餅もスナック菓子も食べない・・・。
・・・煮干を食べる事にする・・・。」
先日、ハヤトはカミさんに宣言をした・・・。
一度口にしたらね、コイツは貫き通す男だ・・・。
毎日奥さんにカレーを作らせている男を尊敬している男・・・。
やっぱりちょびっと心配・・・。
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本棚を見ながら考える事ではないけれど・・・。
本当に毎日、煮干を食べてる・・・。
谷啓みたいな横顔だった男・・・。