銀世界・・・英語で言うとね、シルバーワールドだろ？・・・たぶん。

♪雪が降ってきた〜　ほんの少しだけ〜れど〜♪
朝、雨戸を開けた時、そんな歌のメロディが流れて来るような光景だった・・・。
かろうじて銀世界と呼べるような積雪・・・。

雪が多い地方に暮らす方々には申し訳ないのだけれど、
郊外でもね、東京では、こんな雪でも大変な事になる・・・。

朝一番に起きて、車にチェーンを着ける・・・。
家の周りはさ、チェーン無しでは走れぬ坂道・・・。
でもね、ちょびっとでも大きな道に出ると、今度はさ、チェーンが邪魔になるんだ・・・。
微妙なトコロ・・・。
東京郊外の雪・・・。

やっぱりね、スタッドレスタイヤがベストなのかなぁ・・・。

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ハヤトは窓から外をじっと見ている・・・。
可哀想なのだけれど、たぶん、今日は野球は無理だよ・・・。
「ンダヨッ！雪かよっ！」なんて言っている・・・。

八景監督からの連絡メールが配信される・・・。

「本日は自宅にて・・・」

ハヤトはがっかりと肩を落とす・・・。
小学校時代はね、野球の練習の中止を聞くと泣いちゃったりしていたけれど、
さすがに現在はね、泣きはしない・・・。
でも、途端に不機嫌な顔になる・・・。

八景監督からのメールは続く・・・。

「・・・自宅にて、全選手ストレングスプログラム４種５セット、投手は、ローテーターカフ損傷防止トレーニング・・・」

心、細やかなメールだ・・・。
ハヤトよ、練習中止を告げるメールを送る八景監督だってね、きっとツライと思うよ・・・。
練習が無い寂しさは解る・・・。
でもね、そんな顔でガッカリしちゃっていたらいけないぞ・・・。

野球が出来ない日曜日はツライなぁ・・・。

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家の前の雪・・・。
有り余るハヤトのパワーを持ってして、除雪作業をさせちゃおう・・・。

我が家にはね、僕用、ハヤト用、２本の除雪スコップがある・・・。

「ウリャリャ〜ッ！」って掛け声を上げながら除雪するハヤト・・・。
その力強さに驚いたんだ・・・。

前回、一昨年に降った雪の後はね、お父さん（大人）と息子（子供）の二人で雪を掻いていた・・・。

今日の雪はね、男二人で除雪をしていたんだ・・・。
そんな感じがしたんだ・・・。

大きくなったんだね・・・。
父さんはね、そんな君を頼もしく思うぞ・・・。

わっはっは！ハヤトよ！
グラウンドで行なうトンボかけよりもな、
除雪のスコップはな、もっともっと腰を落とせ！

いいか？スコップを持つ父ちゃんの姿を見ろ！
姿はな、三四郎みたいだろ？
そうさ、君の父ちゃんはな、姿三四郎だと言っても過言ではない・・・。

そ〜れ！
そ〜れ！

雪の固まりをね、日当たりの良い場所へ移す・・・。

そ〜れ！そ〜れ！
スコップでホイホイ・・・。

大きくなった息子・・・。
雪が降って寒いのだけれど、
ちょっとだけ誇らしい気持ち・・・。

我が家では、男が二人で雪掻きをしています・・・。

スコップでホイホイ・・・。