スプリング ハズ カム?

昨日の雪が凍らせている早朝の景色。
キラキラと木々までも氷に包まれていた・・・。
氷の中の木々の枝の様子を、僕は、じっと目を凝らして見上げる・・・。
冷たさにふるえながらも、木々の枝には、無数の芽が膨らみを増していた・・・。
雪は降るし、まだまだ寒い日は続くのだろうけれど、春はね、出番をきっと待ち侘びているんだ・・・。
そんな気がするぞ・・・。


立春
暦の上では、今日から春・・・。
だが、まだまだ春は赤ちゃんだ。
ヨダレカケをべチョべチョにしながらね、盛んにハイハイをしている位の赤ちゃんだ・・・。
そんな赤ちゃんがさ、ようやくコタツの縁につかまって立ったんだ。
立つ春と書いて立春
なるほど、昔の人は上手い事を言う・・・。
春の赤ちゃんやい、ゆっくりゆっくり大きくなりな・・・。
〜這えば立て、立てば歩めの親心〜
ようやく立ったばかりの春の赤ちゃんが歩き始める頃、きっとたくさんのシアワセがやって来る・・・。


たしかに寒い・・・。
まだまだ寒い・・・。
耳が千切れてしまいそうなほど寒い・・・。


でもね、春の赤ちゃんがさ、一生懸命つかまり立ちをしている様子を思い浮かべたら、
少しだけ心が暖かくなった・・・。


そんな様子を思い浮かべてみてほしい・・・。
笑っちゃうでしょ?
「ウ〜ン、ウ〜ン」って言いながらね、つかまり立ちをしている姿・・・。
まだまだ頼りなくって、とっても細い足・・・。
オムツでモコモコ・・・膨らんだオシリ・・・。
それが春の赤ちゃんなんだ・・・。


ゆっくりと、のんびりと、春の赤ちゃんの成長を見守っていよう・・・。


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僕らの国には四季がある・・・。
四季それぞれの移り変わりの節目にね、
とっても味わい深い言葉がある・・・。


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「ちいさい秋見〜つけた。」ってね、とっても素敵な歌がある・・・。


ならば、僕らもね、ちいさい春を見つけてみたいものだ・・・。


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立春・・・。
寒さの中に春を探したいなぁ・・・。