ビタースイートサンバ

チョコっとバレンタインデーの話題で恐縮。
知り合いの女性から頂いたチョコが、高級な物だったので驚いた。
一瞬だけドキドキとしてしまった・・・。
惚れられちゃったか?僕。
やめちょけやめちょけおぜうさん、妻子持ちの坊主にござるぞ・・・。
なんちゃってね・・・、ウヒ・・・。
僕ってなんて罪深き男、アーメン・・・ってか?


ゴディバでダバダ〜・・・。
シュビドゥバ・シュビドゥバ〜ってね、心が宙を舞った・・・。


「義理ですから。」と、ピシャリな一言・・・。


平成20年の世、こんな高級なチョコが義理チョコに使われている事を知り、
僕はちょびっと大人になりやした・・・。


早春の空を見上げる・・・。
涙がこぼれないように・・・。


チョコを一粒食べる僕。
ほんのりビターな僕の青春・・・。
後厄。


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ショコラティエとか、スイーツとか、耳慣れぬ言葉がお洒落なFMラジオから流れる昨今。
僕らのような親父たちには馴染まぬ・・・。
シロガネーゼって呼ばれている女性がいるらしいぞ・・・。
僕の周りにはさ、シカタネーゼしかいないんだけれどな・・・。


ヒトソレゾレ・ヒトソレゾレ
致し方あるまい。


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バレンタインデーよりも心が揺さぶられたのは、そう、蘇民祭りだ・・・。
自分が本来在るべき場所を見つけた気分になった・・・。
あのポスターの中央で叫ぶ男性の顔を見て頂けただろうか?
クマおじさんとシマさんと僕を足して3で割った顔だ!
フンドシでドシドシとさ、いつの日か参加したいものだ・・・。


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夕刻、ハヤト帰宅。
おい、チョコもらえた?って聞いちゃう僕・・・。


ハヤトの「上から目線」を僕は感じた・・・。チョコっと悔しい・・・。


ハヤトはフッ、っと笑った・・・。
フッ、って何だ!フッ、ってよ・・・。


青春の入口に立つハヤト。
今なお青春の出口を見つけられぬ僕。
楽しいじゃないか・・・。
シアワセじゃないか・・・。
人生ってさ・・・。


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僕がもらった本命はチョコではない。
カミさんが買ってくれたケーキだ。
そして、娘が作ってくれたクッキーなのだ。


これでイイのだ。