一日の始まりに。

hayatonooyaji2008-02-27

白い梅の花が元気に咲いている。
見上げた木の枝の向こうには青空。
突き抜けるように光溢れる青空に気付く。
僕は、しばらくの間立ち止まり、動く事さえ出来ずにいた・・・。
なんて綺麗な光景だろう・・・。
なんて綺麗な花びらだろう・・・。
ずっとずっと北西からの強い風が吹いていて、とても寒い一日の始まりだったのだけれど・・・。


ドクンドクンと心臓の音がする・・・。
僕の心臓の音がする・・・。
僕の老犬の心臓の音がする・・・。
地面の心臓の音がする・・・。
木々たちの心臓の音がする・・・。
心の中の耳を澄ませてみると、あらゆる命が聞こえる・・・。
命が音になり、そして声になって聞こえてくるんだ・・・。


無限ではない・・・。
この世のすべてに限りがある・・・。
だから今を慈しんで生きよう・・・。
刹那的ではなく、今を大切にしながら生きよう・・・。


とても強く思ったんだよ・・・。


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たくさんの命の中のひとつが僕だ・・・。


同じように生きる命の中のひとつがあなただ・・・。


すべての人々がきっと、かけがえのない命を持つ僕らだ・・・。


僕らはね、僕らを大切にしなければならない。


お互いにね、かけがえのない存在として・・・。


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心の中の耳を澄ませて聞く。
僕らは僕らの心臓の音を聞く。
愛しいものとして聞く。
慈しむべきものとして聞く。


ドクンドクン・ドクンドクン
ドクンドクン・ドクンドクン


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梅の白い花びらは、春の赤ちゃんが少しずつ大きくなっている証拠なんだよ。


もうちょっとだね、本当の春が来るのは・・・。