家族がいる・・・。家族でいる・・・。

hayatonooyaji2008-03-04

毎週日曜日、朝日新聞の社会面に、「家族」という記事が掲載されている。
毎週、多彩な鋭い切り口で綴られている、市井の人々の家族に関する物語は、示唆に富んでいて、とても感慨深く考えさせられるんだ・・・。
シアワセをシアワセだと本当に感じる事の出来る心の在り方や、たとえ不幸な事があったとしても乗り越えられる心の強さを教えてくれる・・・。
今、増々僕らの生きる時代は、混迷の度合いを深めているのだけれど、大切なものは絆だ・・・。
絆の原点こそが家族なんだと訴え続けている素晴らしい記事だ・・・。


先々週の「家族」で取り上げられていたのは、西武ライオンズから戦力外通告を受け、二度の合同トライアウトでも声を掛けられる事のなかったI選手の家族の物語だった・・・。
彼はまだ31歳。
ひとつ年上の奥さんと、まだまだ小さい息子が二人・・・。
新しい人生へ向けて歩き出す「家族」の出発を、僕は心から応援したいと思った・・・。
あらためて言うまでもないのだけれど、厳しい世界なんだな・・・。
だが、厳しいのはね、なにもプロ野球の世界ばかりではない。
安定した人生なんて誰だって保証されてなんかいないんだよ・・・。


笑顔で写っているI選手の家族の様子。
きっと、どんな困難があってもね、必ず立ち向かっていける笑顔だ・・・。
家族がいれば・・・、そう、家族でいれば・・・、恐いものなんてない。ナッシングだ!
笑顔が一番大切。


I選手だってね、ずっとずっと野球の好きな子供だったはずだ・・・。
きっと中学時代はさ、今のみんなと同じようにね、歯を食いしばって白球を追っていたに違いないんだ・・・。


I選手が野球から学んだ一番大切な心が生きるのはこれからだ。


人を信じる心・・・。
人を大切に出来る心・・・。
自分を信じる心・・・
自分を大切に出来る心・・・。
そして、正々堂々と何事にも向きあえる心・・・。


不安に押しつぶされそうになる日だってある。・・・必ずある・・・。
でもね、こんなにイイ笑顔の家族がいるんだもんな・・・。
押しつぶされそうになったってさ、絶対に押しつぶされないだろう・・・。


野球少年は強いんだ。
がんばれ!
2008年のI選手のシーズン・・・。
真実の野球の日々が始まる・・・。


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「父さん!父さんってば!」


え?何だ?ハヤトよ・・・。
父さんはな、I選手どころじゃない・・・。
自分自身の行く末を案じてボーッとしていたところだ・・・。


「使った爪楊枝を元の場所に戻しちゃダメだよっ!・・・汚いでしょ?・・・捨てなさい!」


お、おう・・・、すまん。


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不安なんてね、誰にだってある。
だが、負けないことだ・・・。


家族がいる。
家族でいる。


笑顔で暮らしている。