宅急便届く
シーサーさ。
お土産をギューギューに詰め込んだ宅急便が届く。
那覇の国際通りをクマゴローおじさんと一緒に歩きながら、あちこちのお店を覗いてチェックしていたシーサーさ。
いろんな形や色があって、みんな選ぶのに苦労していたけれど、僕はこれが気に入った。
早速、我が家の門柱の上に置こうかなと思う・・・。
なんだか番犬みたいだな・・・。
こっちがマロンで、こっちがゴウ・・・。
亡き愛犬たちの名前をね、僕は左右のシーサーに付けた。
僕ら家族を見守っておくれ・・・。
ワレモノ注意の札だけでは心配だった。
そうそう、ホテルから宅急便を我が家に向けて送り出す時に・・・。
お土産屋さんの梱包だってさ、新聞紙でクルリと包んでくれただけ・・・
せっかくのお気に入りのシーサーさ〜。
割れてしまったら悲しいからね、僕は知恵を絞ったさ〜。
ギュ〜っと知恵を絞ったさ〜。
沖縄で僕が着用したアンダーウエアで包んだんだ。
しっとりと汗で濡れていた布地はきっと、ワレモノには優しいだろう・・・。
ちっちゃな他のワレモノはね、靴下に入れた・・・。
これで、多い日も安心・・・。
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我が家に届いた宅急便を、家族揃って迎えた・・・。
「わ〜い!うれしい!」
娘もカミさんも大喜びだった・・・。
宅急便の箱を彼女たちが開けた瞬間の悲鳴・・・。
「汚いっ!」
「臭いっ!」
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う〜む、僕のパンツやシャツや靴下ではなく、せめてタオルとかにすれば良かっただろうか?
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シーサーの顔を見てみる・・・。
ちょびっと鼻が曲がっちゃったかもしれない・・・。