今日までそして明日から。
野球に育ててもらう。
まこと、振り返って考えてみれば、僕の、息子についての子育てなんてね、そうだった・・・。
僕のような父親からは決して学べなかったであろう事を、野球は息子に教えてくれた。
僕に足りない物を息子はね、すでに手にしているんじゃないかと思う・・・。
僕に足りなかった何かを息子に与えてくれたのは野球だ・・・。
それをつくづく感じている昨今。
だから僕は野球オヤジなんかじゃない。
野球オヤジを名乗るほど、僕はおこがましい男じゃない・・・。
ただ、腹の底から野球に感謝している親父だ・・・。
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「オ父サン、僕、野球ヲ習イタイノ・・・。
ドウシテモ習イタイノ・・・。」
小学校1年生の時、ハヤトはそう言って野球の子供になった。
友達と力を合わせて何かを成し遂げる喜びの気持ちや、先輩を敬う気持ちや、後輩を慈しむ気持ちを学んだ。
不思議なもので野球ってね、「習イタイ。」って願うと、惜しげもなく教えてくれるものなんだ。
そしてそこで学んだ事は、本当に学校生活の中でも活かせるものなんだ。
野球の神様に任せっぱなしの子育てだったのだけれど、僕は息子の成長を見ながらそれを実感している。
野球の神様は存在する。
今、それを僕は確信している。
「今日の試合もね、スゴかったよ・・・。
とても勉強になった・・・。」
グラウンドからの帰途、車の中でハヤトは言った。
「野球ヲ習イタイノ・・・。」と言った頃の記憶は無いらしい。
そりゃそうだ、まだ物心がつく以前の事なんだもの・・・。
でもね、物心がつく以前から君は、野球を習い続けているんだ・・・。
「とても勉強になった。」という言葉は、その延長線上に君がまだいる証拠だ・・・。
父ちゃんはな、それが一番うれしい・・・。
うれしい時には笑えばいい・・・。
悲しい時には泣けばいい・・・。
にんげんだもの・・・、ってな。
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みんなで力を合わせて、清瀬ポニーズは日本選手権に向けて猛進中。
熱い夏の予感がする。
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きっといろんな時がある。
でもね、野球の神様が見てくれている事をしっかりと感じて、
決して恥ずかしくないようにね、真っ直ぐな自分でいなさいよ。
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久しぶりに言うよ。
カキーン!