社会の窓。
「人生、いたる所に青山あり。」
ふむふむ、なるほど、洋服の青山は我が家の近所にも一軒ある・・・。
しかし、いろんなお店がたくさんあって、とっても便利な世の中だ。
「町中、いたる所にガソリンスタンドあり。」
そうさ、ガソリンスタンドだってたくさんあるんだよ・・・。
でもね、今日はちょっと特別な日・・・。
どこのガソリンスタンドも混雑していたぞ・・・。
ものすご〜く混んでいたぞ・・・。
僕も並ぶ・・・。
タイムリミットは午前零時・・・。
午前零時を過ぎちゃったら大変!
馬車がカボチャに戻っちゃう!
ガソリンを入れなきゃ!
それまでに・・・。
ガソリンを入れなくっちゃ車は走らぬ。
それではまるで車はカボチャ同然であろう。
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いつも僕が利用しているガソリンスタンドのお姉さんもね、
忙しそうに走り回っていた・・・。
一日中、大パニックだったのだそうだ・・・。
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昔、まだ僕が小学校に入学する以前、オイルショックってのがあったんだよ・・・。
やっぱりみんな並んでさ、トイレットペーパーを買い溜めしたんだ・・・。
僕のオフクロもね、たくさんトイレットペーパーを買った・・・。
僕んちには、たくさんたくさんトイレットペーパーがあった・・・。
「これで安心。」
オフクロは言っていたのだけれど、ふと思う・・・。
それを使い切っちゃった後、どうするつもりだったのだろう?
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今日のガソリンパニックもさ、それと似ているぞ・・・。
厄介な事にね、ガソリンは買い溜め出来ないんだ・・・。
毎朝、便意はある・・・。
健康な証拠だよ、ありがたい事さ・・・。
毎日、車を走らせる・・・。
車って便利だよ、ありがたい事さ・・・。
ガソリンもトイレットペーパーも大事。
み〜んな困っちゃうな・・・。
国民全員が山本リンダさんになっちゃう・・・。
僕も困っちゃう・・・。
♪困っちゃうな〜 デートに誘われない〜♪
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とりあえず満タンにする。
なんだかホッとしている自分に気付く・・・。
自分のホッとし具合に気付いて、あらためて自分は小市民だと感じた・・・。
あなたも並んだ?
ガソリンスタンド・・・。
いつか、笑い話になるんだろうか?
夜、テレビのニュースでね、総理が記者会見をしていたよ。
「アイム、ソーリー。」
ようやく要約出来たのだが、言っているのはそれだけだ・・・。
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いろんな立場の人がいて、いろんな考えの人がいる・・・。
道路特定財源・・・。
道路は大切な物だ・・・。
僕も毎日、その恩恵を受けている・・・。
でもね、そのお金でさ、野球のユニホームとか、グローブを買っちゃいけないよって僕は思う。
野球の神様が許さないだろう・・・。
国民はね、たぶん、次の選挙までには忘れちゃうんだろうけれど・・・。
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ガソリン・リンリン・リンリンりゅうえん、にじゅうごえん。
リンリン・おぶ・じょい・とい。
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さて?正しい事とは?