勉強するでござ〜るでバザ〜ル。

昨日の雨が今日の午前中も残り、野球は中止との連絡メールが入る・・・。
ハヤトの落胆ぶりは、いつもの事・・・。
きっと、ハヤトだけじゃない。
全国の野球少年たちの多くもね、ガッカリしていた事だろうと思う・・・。
野球が中止になっちゃった日の野球少年は、ちょびっと可哀想だ。
なぜ、可哀想なのかと言うと、・・・そう、
「勉強しなさいよっ!」ってな、お母さんや、なかにはお父さんにまでも言われてしまったりするからだ。


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たしかに勉強は大切だ・・・。
でもね、本当の勉強って何だろうか?って、そろそろ自分で考えてもいい。
そうさ、もう中学生なんだからね・・・。
自分で考えてさ、何を学ぼうとするのかが大切なんだよ・・・。


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「勉強をしなさい!」なんて、僕は言わない父親だ・・・。
ただ、「学んでほしい・・・。」って、それはいつでも思ってるんだけど・・・。


勉強って本当は、百点満点の答案用紙を目指すものじゃない・・・。
ましてや、受験を乗り越えるためのテクニックを習得するものなんかじゃないんだ・・・。


五感の全てを駆使して感じるものだ。
五感の全てを通じて吸収するものだ。
吸収した全てを知性にするべきものだ。
人間としての自分を高めるべきものなんだ。


難しい話で恐縮なのだけれど・・・。


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「オレたちは日本に生まれて良かった・・・。」


先月、沖縄大会の表彰式後、台湾の野球少年たちを見送り、僕たちもバスに乗り込んだ時、息子の仲間の一人が言った・・・。


「台湾の彼らは、あと何年かで軍隊に入らなくちゃいけないらしい・・・。」


「本当にオレたちは日本に生まれて良かった・・・。」


「・・・。」


僕は、息子たちの会話を聞き、そして考えた・・・。
きっと、これが勉強なんだって・・・。
自分たちと同じような年代の少年たちが、あと少しで軍隊に入る・・・。
それも同じ、野球が大好きな少年たちが・・・。
この海を越えて生まれたってだけの理由でね、そんな境遇の少年たちがいる・・・。
そんな彼らと息子たちは握手をして、手の温もりを知った・・・。
五感の一つで彼らの存在を受け止めたんだ・・・。


「オレたちは日本に生まれて良かった・・・。」


そうか、
ならばそこから、「考える」をスタートさせてごらん・・・。


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「二度と戦争をしません。」


僕らの国は、世界中の人々と約束をした・・・。


世界中の人々と約束を交わしてから、今日で61年が経つ・・・。


僕は、世界中の人々と約束をしてくれた先人たちを誇らしく思うんだ・・・。


そして、僕も、この約束を守りながら生きていこうと決めている・・・。


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「オレたちは日本に生まれて良かった・・・。」


息子の仲間の言葉に、僕は、こう言ってあげたい・・・。


いいかい?
君たちがいつか親になり、君たちの子供が中学生になった時、
君たちと同じ言葉を、君たちの子供が言えるような社会であり続けますように・・・。
「オレたちは日本に生まれて良かった。」って・・・。
オジサンもがんばるからな、君たちもがんばってくれ・・・。
次の世代に手渡そうぜ・・・。
「二度と戦争はしません。」
そんな約束が書かれたバトンを・・・。


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近隣諸国の、同じ野球の大好きな少年たちが、どうして軍隊に入らなければいけないんだろう?
その答えを探してみよう・・・。
そして、胸を痛めてみよう・・・。


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雨は上がった。


明日からのゴールデンウイーク後半は、好天が期待出来るらしいよ。


グラウンドに立ったら、大きな声で挨拶をしよう・・・。


野球が出来るシアワセを噛み締めておくれ・・・。